備忘録に代えて

二泊目は博多
夕食は屋台へ行きました
屋台というと酒を飲む所と考えてしまいますが
実際には私のように余り酒を飲まないものでも
結構楽しめるものです

屋台は中州、天神を中心にまとまって在るようです
ただ、屋台村というようなまとまり方ではなく
比較的ランダムに屋台が点在しています

観光客相手の屋台も在るようですが
地元の常連客で成り立っているような
堅実な屋台が多いようです

ラーメン、おでんなどが多いと思いますが
それ以外にもメニューは多く
中には洋食、パスタ、バーの屋台も見かけました



私は天神に行きました
十年ほど前に初めて博多の屋台に行ったとき
確かこの辺の屋台で天ぷらを食べたことを覚えていたので
その場所を尋ねてみました



覚えていた場所に屋台｢天一」がありました
確かこの雰囲気だったと思います
丁度席が空いていたので
まず日本酒とおでん三品を注文
おでんは関西風、しっかりと種の中までだしがしみこんでいました

私が座ったときには空いていた幾つかの席は
瞬く間に埋まりました



メインの天ぷらの盛り合わせ

はじめは、屋台で天ぷらを食べるということに驚いたのです
でもこれが博多の屋台の特徴(何でも有り)なのかなと思ったものです

さて、天ぷらですが
かりっと揚っていて、中はホクッとした感じ
大変美味しかったのですが
一番驚いたのは
食べた後に胃もたれがしない、という点
かなりしっかりした店で食べても胃もたれすることが多いのですが
ここの天ぷらは何事もなかったように
次々と食べることが出来るので
追加で二品ほど注文してしまいました
ちなみにネタの中には｢豚肉(の薄切り)」
肉を天ぷらにすることは余りないので
このネタは博多流でしょうか

あと一つ面白かったこと
こちらの屋台では｢ラーメン｣はメニューにないのですが
常連さんらしき人が｢ラーメン｣を注文
するとご主人さんは
なんと隣の屋台にラーメンの出前を頼んでいました

なんとも融通の利くことでしょうか

こうして、私は大満足で席を立ちました

いや、まだ満足してはいけません
ラーメンを食べていません




屋台のハシゴ、二軒目は｢白龍」さん
ここの屋台を選んだのは
　僅か数十メートルと近かったから
　｢天一｣さんで、隣に座っていたお客さんが｢白龍｣さんを教えてくれた
　席が一つだけ空いていた
という頼りない理由でしたが、大正解でした



席に座って、ラーメンと餃子を注文
ラーメンが先に出てきました

おそらく、どんなにあっさりした博多ラーメンでも
あの白濁したスープのコクは忘れられません

この、コクのあるスープを飲みたかった
メタボでなければ、一滴残らず飲みたかった



そのうち餃子が登場、一口サイズ

見るからに焼き目の美味しそうな餃子
口の中に一つ入れると
バリッ、美味い

ほとんど揚げてあるに等しい焼き目はカリッ、サクッとしていて
その食感が最高
こういう餃子、大好き
この餃子なら二皿食べたい
と思いながらも
さすがに食べ過ぎになるのでそれはあきらめましたが
こんな美味しい餃子、今まで食べたことあるんだろうか
と考えながら
二回目の大満足を得て、席を立ちました

いずれにしても
この二つの｢屋台｣に座ることの出来たのは
大変幸運なことだったようです