2009年09月18日

浅間神社 観阿弥顕彰碑

浅間神社 観阿弥顕彰碑

能楽を大成した観阿弥が最後に演能したのは
静岡の浅間神社で、 至徳元年5月4日だったそうです
そして15日後の5月19日(新暦換算で1384年6月8日)に駿府で死去

今川の時代は、少なくとも駿府は「小京都」といえる文化的な雰囲気があったはずです
観阿弥の最後の演能の地が駿府(静岡)であったことも
「小京都 駿府」のエピソードとしてもっと語られても良いと思うのですが
静岡の住民にとってこの事には意外と関心がないように思えます

その浅間神社には観阿弥の顕彰碑があることを以前から聞いていました
浅間神社の池の周りに幾つかの顕彰碑があるため
観阿弥の顕彰碑も当然この付近と思い探してみたのですが、見つからなかったのです




浅間神社で、土日祝日にボランティア(駿府ウェイブ)の方々が、境内の案内をしておられます
二週間ほど前だったでしょうか、浅間神社に行ったとき
ボランティアガイドの方から色々と教えていただいたのですが
その中で観阿弥顕彰碑の話もあり
顕彰碑の場所を教えていただくことが出来ました
顕彰碑の場所は楼門のすぐ横だったので
私は今までまったく見当違いのところを探していたようです




この碑文には
観阿弥の浅間神社での演能が花やかだったので皆から賞賛された、という文意の
世阿弥(観阿弥の息子)の文が彫り込まれています




ちなみにこの顕彰碑の奉納者は
山川静夫さん(元NHKのアナウンサー)です


浅間神社 観阿弥顕彰碑
(パノラマ写真 写真をクリックしてください、拡大します)

このような「確実な」歴史上の事実があるわけですので
たとえば浅間神社の境内で観阿弥を顕彰する演能が
定期的に有ってもおかしくないのですが
(単発的なのもはあったかもしれませんが)
私の知っている限りでは境内での演能は無いようです

静岡の街は、まずこのような歴史上の事実を
あらためて一つ一つ顕彰していく必要があるのかもしれません


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Posted by 旅人 at 01:59│Comments(2)葵区
この記事へのコメント
この碑の存在は知っていたのですが、山川静夫氏が奉納したものだということは知りませんでした。
山川静夫さんといえば、静岡の街中で何回かお見かけしたことがあります。
さすがに現役のときの“さっそう”とした感じではなかったですが・・
Posted by あおい君 at 2009年09月18日 05:03
あおい君さん、こんにちわ。
歌舞伎の愛好家としての山川静夫氏は知っていたのですが、観阿弥顕彰碑で御名前を見かけるとは思いませんでした。ちなみに、山川氏の父親は浅間神社の神主だったそうです。
Posted by 旅人旅人 at 2009年09月18日 12:11
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    コメント(2)