2013年04月20日

躑躅(ツツジ)の照る時分

躑躅(ツツジ)の照る時分

桜、桜と浮かれているうちに、いつの間にかツツジの季節になった 
桜と同様、ツツジも例年よりも開花は早い 

 「早く、躑躅の照る時分になつてくれぬかなあ。 
 一年中で、この庭の一番よい時が、待ちどほしいぞ」 ― 恵美押勝 
                          (折口信夫 「死者の書」) 

この季節になれば、いつもこの一説を思い出す 
奈良時代は「桜」よりも「躑躅」だったのだろうか 

2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (6)
2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (6) posted by (C)備忘録 旅人
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2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (7)
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2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (8)
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それにしても、なぜ「咲く」ではなく「照る」なのか 

「照る」という言葉を調べてみると 
「光を受けて美しく輝いて見える」という意味を持っているようだ 

そうか 
「美しく輝く」、確かにツツジの色彩には透明感がある 
光を受けると、花弁は輝くように思える 






2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (5)
2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (5) posted by (C)備忘録 旅人
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2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (9)
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他の花の咲いた姿に「照る」という文字を当てることはあるのだろうか 
もし用例があるなら知りたいと思う 
万葉集には「下照る」という使い方があるらしいのだが
これは「花の色がその下を輝かせている」というような意味らしい 
(このような事が手軽にわかるのはネットの便利なところだろう)

また、ツツジに「照る」という言葉を合わせることも 
上記の小説の一節以外にあるのだろうか 
もしこの取り合わせが折口信夫の創作だったとしたら 
その感性には脱帽のほかないのだが 
いずれにせよ「古典」に通じた人の言葉使いかも知れない 





2013年4月14日 駿府城公園 360度パノラマ写真(1)
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2013年4月18日 駿府城公園 360度パノラマ写真(3)
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ツツジは比較的開花の時期が長いから 
まだ当分の間楽しむことができるだろう 
駿府城周辺では、二の丸堀北面と「やすらぎの塔」があった付近のツツジが 
今見るには美しいように思う 
ほかの場所でも見ごろだが、まだ十分に咲き切っていないように思う 

「ツツジ」は「静岡県の花」だから、静岡市内各所で見ることができる 
梶原山、一本松、日本平といった所もツツジを愛でるのによいところだと思うのだが 
一番手軽なためか、駿府城公園のツツジが馴染みになっている 






2013年4月14日 駿府城公園 ツツジ (10)
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2013年4月14日 駿府城公園 360度パノラマ写真(2)
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「躑躅」をネット上で検索していると 
「躑躅る」という用法があることを知った 
「つつじる」ではない 
「たちもとおる」と読み、「うろつきまわる」「徘徊する」という意味らしい 
面白い、しかし「ツツジ」に限った話ではない 
桜でも、梅でも、菖蒲、百合、野の花など 
美しい花を見れば、何の花でもその付近を「うろつきまわる」ものだ 
そして、ツツジの花も周りでも私はごく自然に「躑躅る」 
桜は散り際まで楽しむが、ツツジは咲いた姿のみを楽しみたい 
ツツジは「照る」姿が本分のようだ 




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