2011年06月29日

可睡ゆりの園 (2011年 その2)



今年二回目の「可睡ゆりの園」、父親の希望で同行した

前回は雨が少し混じりかけた曇りの日だったが
今回は青空が眩しい
しかし、シーズンの終盤で、花の数は少なめになっている

だが、最盛期からは花の種類が入れ替わったような場所もあり
意外なほど楽しめたように思う  続きを読む


Posted by 旅人 at 08:01Comments(4)県西部

2011年06月29日

静岡県庁 ― パノラマの投影法による5つの形 ―

 
(円周パノラマ 画角360度)

静岡県庁本館は、公式には静岡市役所本館と同じく中村與資平による設計となっているが
実際には公募による設計案に中村與資平が手を加えたものとされる
「帝冠様式」と呼ばれるコンクリート造りのビルに瓦屋根を載せた「和洋折衷」の建物
1937年(昭和12年)完成

如何しても、近くの静岡市役所本館との比較になる
多くの人と同じく(たぶん、多くの人はそう思っていると思う)私も静岡市役所本館の「明るさ、軽快さ」に一票を投じたい
県庁本館は、「重厚」というよりは、ただ単に「重々しい」だけのように思える
しかし、年月を積み重ねてきた建物の、歴史的な価値はあるだろう

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Posted by 旅人 at 00:22Comments(0)葵区

2011年06月24日

加茂花菖蒲園(2011年)



先週の日曜日の時点で、加茂花菖蒲園の開花状況は「見頃の終盤」だと
菖蒲園のホームページに書いてあった
私の見た限りでは、「終盤」の物足りなさは感じず
十分にその景観を愛でる事ができた

去年は青空の広がる日に訪れた
今年は雨交じりの曇り空
その分、「瑞々しさ」を感じる花菖蒲を見ることが出来たのかもしれない  続きを読む


Posted by 旅人 at 22:27Comments(0)県西部

2011年06月22日

天竜浜名湖鉄道で加茂花菖蒲園へ行く



加茂花菖蒲園へは今まで二回ほど行った事がある
そのどちらも車を使った
大きな駐車場もあることだし
直通の路線バスをはじめとして
すぐ近くに留まる公共交通網は、一見無いように思う

しかし、加茂花菖蒲園のHPには
「天竜浜名湖鉄道原田駅から約1.5km、徒歩15分~20分」と案内されている
ここ半年ほど よく歩くようになってからは、1.5kmの距離はさほど苦にならなくなった  続きを読む


Posted by 旅人 at 17:15Comments(0)県西部

2011年06月19日

静岡鉄道 長沼駅と整備中の新静岡駅



静岡の市街地に出るのに、大概はバスを使う
しかし、今日は途中に用事があり
古庄から静岡鉄道の電車に乗った

短い編成の静鉄電車が止まる駅はどれもホームは短く、その規模は小さい
それなりの大きさを持つ駅は、両端の新静岡・新清水のほかには
運動場駅と長沼駅の二つだろう




(パノラマ写真 写真をクリックしてください 拡大します)

古庄から新静岡方面に向かうと、次が長沼駅だ
いつも、何の気なしに眺めながら通り過ぎる
だが、今日は駅ホームの写真を撮ってみたくなった  続きを読む


Posted by 旅人 at 01:27Comments(0)葵区

2011年06月17日

長尾川河畔のアジサイ



私自身は、花々を青空の下で見たいと思う
しかし、梅雨の時期に咲く花は
もしかしたら曇り空や雨の中で見るのが本来の姿なのかもしれない




長尾川の河畔を歩く
梅雨のこの時期
普段はさほど水量の無い長尾川も水かさが増す
いつもは石伝いに対岸へ渡るのだが
その飛び石も川の流れの中に飲み込まれかけている  続きを読む
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Posted by 旅人 at 23:08Comments(2)葵区

2011年06月14日

可睡ゆりの園 (2011年 その1)



今年も、可睡のユリの花が見頃になってきた
例年よりも遅れてのシーズンとなったようだが
一度咲き始めれば、そこで見る花の景観は例年と同じだ

今年は、360度のパノラマで「可睡ゆりの園」を撮り収めた
そのほかの写真とあわせて、先の日曜日の「可睡ゆりの園」の様子  続きを読む


Posted by 旅人 at 18:24Comments(0)県西部

2011年06月10日

伝馬町 360度パノラマ



伝馬町の二箇所で撮った360度パノラマとそのほかの画像




(Little planet 写真をクリックしてください 拡大します)




(パノラマ写真 写真をクリックしてください 拡大します)




スクランプル交差点付近の伝馬町街並
旧東海道はここを通り抜けていく
市内高層ビル(と言っても100m前後)の内、二棟がこの付近にあり
そのため、この付近は少し都会的な雰囲気も無くはないが
実際にはこの付近より旧東海道沿いを北側に進むと、街並は低くなっていく  続きを読む


Posted by 旅人 at 22:12Comments(0)葵区

2011年06月09日

寶泰禅寺のジャカランダ(2011年)



寶泰禅寺では今年もジャカランダの咲く季節となった
静岡では珍しい南米原産の紫色の花
今年の様子を写真に撮った



(写真をクリックしてください 拡大します)



(写真をクリックしてください 拡大します)

庭園の奥まった所に35年掛けて育ったジャカランダの木が花をつけている
公開時間は午前10時から午後5時まで





まだ小さい木だが
本堂の裏にも一本あるので、そちらもお忘れなく


去年の様子はこちらの記事を御覧下さい
2010年6月18日記事「寶泰禅寺のジャカランダ 補追」
2010年6月15日記事「寶泰禅寺のジャカランダ」  
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Posted by 旅人 at 23:12Comments(0)葵区

2011年06月08日

ハイドン 交響曲第60番「うかつ者」



ハイドン
交響曲第60番 ハ長調 「うかつ者」  Hob.I-60

指揮:アダム・フィッシャー
オーストリア-ハンガリー・ハイドン交響楽団

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ハイドンの交響曲諸作は、どれも聴いていて楽しい
第1番から第104番にかけての作風の変遷はあるが
その変遷を聴いているだけでも面白いし
時に行われている「実験」の数々には興味を引かれる
そして、何よりも「聴き手を楽しませる」ことに長けている様に思う

CD30枚あまりの組物となる全集が(輸入盤だが)1万円以下で手に入るようになったのも
「ハイドンの交響曲を全曲聴いてみよう」と思わせるのに十分だった

ある時、快活さと響きの面白さを感じた曲を聴いている
交響曲お決まりの、四つの楽章が終わり、「これで一曲聴いた」と思ってまもなく
どう考えても「次の曲の第一楽章」には聴こえない音楽、遅いテンポのつなぎのような音楽が流れ始める
そして音楽は、区切り無く続けて急速な音楽を響かせ
今度は「本当に」終わる
慌ててCDのジャケットを確認すると
この曲は6楽章構成だった
「ロマン派もびっくりの6楽章構成」と、驚いたものだ

学校の教科書には交響曲は一般に4楽章構成と解説されているだろう
ハイドンやモーツアルトには3楽章のものもあるが、これは形式の成立する以前の過渡期のもの
そのようにごく一般的には思われているだろう
しかし、クラシック音楽を聴き始めると、特にロマン派以降を中心に、「例外」が多数登場する
結局、形式とは「有って無いようなもの」なのだが
ハイドン、モーツアルトに代表される「古典派」は
確立された「形式」に則って作曲しているもの、「形式美」を感じさせるもの、と勝手に思ってしまう

しかし、実際には「交響曲の父」(と教科書に書いてあった)”パパ・ハイドン”自ら
形式を無視したような曲を書いている
むしろ、元々形式など関係なかったのかもしれない

「歴史」(「音楽史」も)は後世の人が整理・解釈して書きとめるもので
ハイドンは、たぶん自分が「交響曲の父」などと言われていることなどご存じないに違いない
彼は「音楽をする」という仕事の中で、常に聴く人を楽しませる為の「新しい響き」を追い求めていただけなのではないだろうか
ハイドンの交響曲全曲を通して聴くと、これらの作品は「実験工房」の品々である、という事を感じる

問題の「全6楽章」の交響曲第60番もそうした曲のひとつのように思える

この曲はハイドンの「愉快な、愉快な」問題作
いや、「問題作」という言い方自体、「形式」に囚われた言い方なのかもしれない
とにかく聴いていて楽しい

ハイドンが楽長を務めていたエステルハージ宮殿に巡業に来た劇団によって
喜劇「うかつ者」が演じられた際、付随音楽として書かれた曲を交響曲にまとめたもの

この曲の面白さは「芝居がかっている」ことかもしれない

第一楽章の勢いの良さは常套的なものかもしれないが
ともかくこの曲の「屈託の無さ」を最初から感じさせる

第二楽章に入ると、さっそく「変わった響き」が聴こえてくる
金管と木管がユニゾンで吹くパッセージだが
どこか素っ頓狂な、「喜劇的」な感じのする響き
しかしながら、ハイドンの響きはどのようなものでも品を失わない

第三楽章は、どこか「田舎くささ」を感じるような
鄙びた響きの中間部を持つ

第4楽章、少しメランコリックな暗さを持った急速な舞曲のよう
そして、この第4楽章で「全曲を終わった」としても
まったく自然に思える

だが、このあとすぐに「悲歌」のような曲が続く
実際、楽譜には「悲歌が入る」と書かれているらしい
そしてその「悲歌」の中に突然割って入るファンファーレの高貴な響き
そして第五楽章終わりの部分で、突然(感覚的に)テンポが倍になると
切れ目なしで続く、第六楽章の勢いの良い出だし

しかし、ここからがハイドンの「ユーモア」の真骨頂
突然弦楽器が「チューニング」(演奏会の始まる前にオーケストラがやっている音合わせ)を始める
演奏の途中で「チューニング」をするなど、「うかつ者」のなせる業なのだろう
そして、仕切り直しの後は、1分ほどで音楽は駆け抜けていく

ここで取り上げたフィッシャー盤は、100以上ある全曲を通して良い演奏をしていると思うが
この曲でも癖の無い、率直に楽しめる演奏をしているように思う  
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Posted by 旅人 at 23:24Comments(2)音楽

2011年06月07日

七間町映画街(2)

新「新静岡センター」は「新静岡セノバ」として今秋に開店するとアナウンスがあった
そのことは目出度い事なのだが、それは同時に七間町映画街、3館の映画館“終焉のカウントダウン”でもある
七間町映画街についてはつい先日記事を書いたばかりだが
前回の記事では「360度パノラマ」にこだわりすぎたのか
三つの映画館の「正面」を写真に収めていなかった
「正面」は建物の「顔」
そこで今回は、三つ映画館の「顔」を眺めてみたい




(写真をクリックしてください 拡大します)


「オリオン座・有楽座」の特徴は
何といってもスーラの絵画“グランド・ジャット島の日曜日の午後”が
正面の壁に大きく広がることだろう
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Posted by 旅人 at 22:40Comments(0)葵区

2011年06月06日

静岡市役所本館の夜景



マーラーの「復活」を市民文化会館で聴いた後
呉服町方面へ歩く
途中、駿府城巽櫓のライトアップ、風が強い為、堀の水面は大きく揺らめき
巽櫓が水面に映し出されることは無かった

静岡市役所の本館は、以前はライトアップされていたように思う
(写真にも残っている)
しかし、この日市役所本館を見たとき、特にライトアップはされていなかった
時間が遅かったのか、節電の為なのか  続きを読む


Posted by 旅人 at 12:25Comments(0)葵区

2011年06月05日

マーラー 「復活」 静岡フィル演奏会

グリーグ:「2つの悲しい旋律」 Op.34 -2より 「過ぎし春」
モーツアルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』


ソプラノ:羽根 田敦子(静岡県オペラ協会) アルト:佐藤 典子(静岡県オペラ協会)
合唱団:静岡混声合唱団ひびき、静岡混声合唱団TERRA、静岡男性合唱団、静岡合唱団、
静大混声合唱団OB、清水合唱団、クール・グルヌイエットほか

静岡フィルハーモニー管弦楽団
指揮:黒岩 英臣

(2011年6月4日 静岡市民文化会館大ホール)



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静岡でマーラーの「復活」が演奏された事は有ったのだろうか
少なくとも私の記憶には無い
アマチュアの演奏ながら、静岡で「復活」を聴けるとは思わなかった

仕掛けは分かっていても
第三楽章の喧騒から第四楽章の静謐に移る感動的な場面
第五楽章最後の盛り上がりなど、心ときめく箇所は多い
落ち着いて聴けば、合唱の部分など
ベートーヴェンの第九よりも余程旋律的で「歌の世界」として筋書きがしっかりしているかもしれない
(第九の合唱部分は「器楽的」だといわれている
 だからといって全てベートーヴェンの第九より優れているというわけではない
 第九の少なくとも最初の三つの楽章は、たいていの音楽は敵しえない)

「復活」
まるで東北の人たちへのメッセージのように響くが
これは偶然そうなったことだ
安易に「がんばれ」という言葉をかけるべきではないが
ここでは、音楽の持つ(言霊のような)「メッセージ性」を信じたい
(演奏会では、冒頭に震災で犠牲・被災された方々のために、グリーグの曲が演奏された)


たとえアマチュアの演奏であっても
生の音の訴える力は素晴らしい
終結の「よみがえれ」の大合唱は、その場に居る全ての者の心を捉えるだろう

アマチュアにとっては、「復活」のような大曲は形にするだけで大変なのだろう
その意味で、精一杯がんばった演奏なのだと思う
プロは人に最上のものを聴かせるために精進する
アマチュアは、演奏することで曲の世界に近づこうとする
(もちろん、それぞれが、別の部分についても持ち合わせているが)

演奏では大詰めの第五楽章が一番良く
その次には第一楽章が良かった
その反面、弱音で旋律をタップリと聴かせる第二楽章は
響きの面で限界があったように思う
弦楽器のパート内での音が合っていないようで、美しく響かなかった
まだ伸びる事の出来る面が多いオーケストラだと思う

静岡ではまず聴く事のできない曲だから
実演で聴く事のできたことを率直に感謝したい

(追記) この記事を読まれたボントロさんより、90年前後に静岡市民文化会館で
小澤征爾/ボストン響による「復活」の演奏会が有った事を教えていただきました
ご教授いただきましたボントロさんに感謝いたします
  


Posted by 旅人 at 22:04Comments(0)音楽