2009年02月28日

「ラス・ウエルガスの写本」



ラス・ウエルガスの写本〔12~14世紀〕


ラス・ウエルガス・サンタ・マリア・ラ・レアル・シトー派修道院修道女合唱団
アトリウム・ムジケー古楽器合奏団、他
ホセ・ルイス・オチョア・デ・オルサ 総指揮


信じることが美しい事だった時代に作られた宗教曲集

何故か、突然聴きたくなって
レコードをターンテーブルにのせた

何故
癒しのため?
あまり安易に癒しという言葉は使いたくないが
少し疲れたかな

そんなことをうすらうすら考えながら、久しぶりに聴くレコード
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Posted by 旅人 at 01:50Comments(0)音楽

2009年02月26日

久々のLPレコード試聴



私がオーディオ機器を揃え始めた学生のころは
ちょうどCDが出始めたころで、まだLPレコードが優勢だった
出始めのCD一枚の値段がまだ高すぎたし
CDプレーヤー自体が高嶺の花だった  続きを読む

Posted by 旅人 at 01:34Comments(2)雑記

2009年02月25日

自家製の「音楽」

先日、アマチュアの室内楽を聴いてきた

ブラームス 弦楽六重奏曲第1番と
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番だった
大曲を2曲まとめ上げたのは大変なことだと思う
でも、プロと遜色なかったかと問われれば
やはり差があると言わざるを得ない
でもそれは仕方のない事だ

演奏の巧劣はあるが
アマチュアの方の演奏を聴くとき
その事だけで聴いたもよいのか
演奏会の後からずっと考えあぐねていた  続きを読む
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Posted by 旅人 at 12:18Comments(0)音楽

2009年02月24日

なにもせぬ「間」

先日、たまたま手に取った本をパラパラとめくっているうちに
次の文章に目が留まりました

 われわれは、近代都市という狂ったような喧騒の真っ只中で日夜すごしています。しかし、時としてそうした喧騒を突き放した沈黙に出っくわすことがあります。
 この間青山の稽古場に、ある出版社の頼みによって四、五人の編集者と写真家が訪れました。彼等が私に家に所蔵している有名な能面の写真を撮るためで、いつものごとく写真家は長い時間かかって機械をセットし、能面を置いて、ためつすがめつピントを合わせにかかったのです。そのとき、誰かの小さな、しかし鋭い叫び声が聞こえ、何人かの視線がさっと能面に集中したときには、すでに面は真っ二つに破れて、無慚な木片として床にころがっていました。その瞬間、世界中の音が停止してしまったような、真っ黒い沈黙が部屋中に流れ込んで、人々は金縛りにかかった如く動くこともできず、突っ立っていました。それは一秒でもあり数時間とも思える洞穴に落ち込んだみたいな空間でした。
 こうした沈黙のもっている恐怖は、いまさら考えるまでもなく、広大な宇宙が突然覆いかぶさるように、われわれの上にのしかかってくることがあります。死を取り囲む沈黙、また一方には生まれ出ためのはげしい沈黙もあるでしょう。
(観世寿夫 「充実した沈黙」より)
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Posted by 旅人 at 01:46Comments(0)音楽

2009年02月20日

バッハ ゴールドベルク変奏曲 (3)

ピアニストは自身の音楽解釈を
言葉で説明する義務はない、と言われる

もっとも、このことは
全ての無伴奏楽器演奏でも言えるのだが

ピアノは単独演奏が恒常化しているのに対し
ほかの楽器は「独奏」であっても
伴奏とのアンサンブルとなるのが多いから
おそらく対話が必要になるのだろう

ピアニストは
ある意味自由に羽ばたくことができる

聴衆がどう理解するか
の点はまた別の話になるが


ソレル: ソナタ へ長調 KIB.22
ソレル: ロンド ヘ長調 KIB.23
ソレル: ソナタ ニ長調 KIB.21
ソレル: ソナタ イ長調 KIB.28
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988

アンコール
ファリァ: バレエ音楽「恋は魔術師」より 火祭の踊り
トゥリーナ: サクラモンテ
バリオ: 即興

ピアノ:イシドロ・バリオ

(2009.2.17 すみだトリフォニーホール)  続きを読む
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Posted by 旅人 at 01:00Comments(4)音楽

2009年02月19日

旅の終わり



かまくらから一夜明けた横手
雪は小降りになり
時折日差しが射す  続きを読む


Posted by 旅人 at 11:59Comments(0)秋田県

2009年02月17日

横手 かまくら



 「ここにも美しい日本がある、
 それは--およそあらゆる美しい物と同じく、--
 とうてい筆紙に尽くすことはできない。」 
        (ブルーノ・タウト 日記1936年2月7日記述)

おそらくタウトのころに比べれば
「かまくら」の行事もだいぶ観光化しているものと思われる
それでもなお、私はタウトの記述に同意する  続きを読む

Posted by 旅人 at 09:00Comments(0)秋田県

2009年02月16日

六郷の竹打ち



角館の宿を10時ごろに出る
外は相変わらずの雨
午前中に街並みを散策するつもりだったが
気が変わり、横手へ直行することにする  続きを読む

Posted by 旅人 at 11:50Comments(0)秋田県

2009年02月15日

角館 火振りかまくら



”かまくら”という行事は
横手の雪室の行事を真っ先に思い浮かべてしまうのだが
角館で行われている”かまくら”は
まったく別の趣の行事となっている  続きを読む


Posted by 旅人 at 09:47Comments(2)秋田県

2009年02月15日

弘前



函館駅8時48分発の特急で北海道を離れる
青森で普通列車に乗り継ぎ弘前へ行く

函館では雪はほとんど無かった
弘前はいくらか内陸のため
街の中に多少の雪は残っていたが
駅を降りたとき降っていたのは雨だった  続きを読む


Posted by 旅人 at 00:49Comments(4)青森県

2009年02月14日

旧函館区公会堂



去年も此処には来たが
時間の関係で中には入らなかった

今回はゆっくりと見ることが出来た
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Posted by 旅人 at 20:00Comments(0)北海道

2009年02月14日

函館



一年ぶりの函館
今、二月の真っ只中なのに雪がない

北海道の各地をを回って
行く先々で「今年は雪が少ない」といわれていた
でも、この風景は尋常じゃない  続きを読む


Posted by 旅人 at 17:00Comments(0)北海道

2009年02月14日

ニセコ 有島記念館



小樽からニセコ行き臨時特急”ニセコスキーエクスプレス2号”に乗る



昔、函館本線小樽回りの札幌・函館間には「北海」という特急が走っていたが
室蘭・千歳回りの「北斗」に比べて時間がかり、沿線人口も少ないため
かなり以前に廃止されてしまった
今、小樽回りの定期特急は走っていない
”ニセコスキーエクスプレス2号”も季節運行の列車として
ニセコまでの走行となっている  続きを読む


Posted by 旅人 at 09:43Comments(0)北海道

2009年02月13日

小樽 祝津



小樽に着いた日の夜は
時々吹雪いていた

そして一晩明けて、空は快晴

駅から祝津へ行くバス(水族館行き)に乗る
祝津は、鰊漁が盛んだった頃の面影を残す  続きを読む


Posted by 旅人 at 09:00Comments(2)北海道

2009年02月11日

小樽 雪あかりの路



伊藤整は
”しづかな青い雪明りだよ”
と詠った

此処の雪明かりは
青い光ではない
暖色の、人の手によって
一つ一つ灯された光  続きを読む


Posted by 旅人 at 11:50Comments(0)北海道

2009年02月11日

小樽 ランプ



一年ぶりの小樽

駅に着いたとき
ランプの出迎えを受ける  続きを読む


Posted by 旅人 at 00:11Comments(0)北海道

2009年02月10日

札幌 雪まつり(2)



夜の雪まつり
昼間の雪像は必ずしも白が引き立っているわけではない



その雪像が夜になると
白が引き立つ上に
様々な色にライトアップされる

雪まつりは、夜見るのが楽しい  続きを読む


Posted by 旅人 at 12:00Comments(0)北海道

2009年02月10日

札幌 中島公園



いったん雪祭りの会場から離れて
中島公園に行くことにした
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Posted by 旅人 at 09:30Comments(0)北海道

2009年02月10日

札幌 雪まつり(1)



北海道の冬最大の行事
昔一度だけ見たことがあるが、20年以上前のこと
その時は旭川に宿を取って
札幌まで往復した

今回は札幌に宿を取れたので
ゆっくりと見ることが出来た  続きを読む


Posted by 旅人 at 00:08Comments(0)北海道

2009年02月09日

シューベルト 交響曲第五番

今、小樽にいます
ブログでは稚内まで書いたところですが
その後、札幌の雪祭りを見てから
小樽に入りました

ホテルの朝食会場では
音楽が静かに流れています
会場の喧騒に混じって
メロディーが所々聴こえてくるのですが
「さて、何の曲かな」と曲名を考えてみるのも楽しいものです

私が席に着いたときには
ブラームスのピアノ協奏曲第二番の終楽章が流れていました
この曲も大好きなのですが
此処暫くはご無沙汰の曲です
重量感のある曲想が良いのですが
終楽章の最後になってその曲想が軽くなってしまうのが難点
CDではバックハウス、ベーム、ウイーン・フィルを聴きます
曲想の軽くなってしまうのを演奏で補っています

次の曲はなんだろうか、と
耳を傾けてみます
朝食会場の話し声の中から断片的に聴こえてきたのは
シューベルトの交響曲第五番
屈託のない曲だから、朝の雰囲気には良く合う
そう思いながら、メロディーラインを追っていました

編成が小さく、トランペットやティンパニーもないため
刺激的なところが無く、穏やかで、室内楽的な親密さがあります

シューベルト19歳の頃の作品
「若い頃の作品」と言いたいところなのですが
シューベルトは若くして亡くなっているので
その全ての作品が「若い頃の作品」となってしまいます
(以前 吉田秀和氏が交響曲第9番のことを
「若さと晩年が重なったときに出来た奇跡的な作品」
と言うように言っていたように思います)

第五交響曲は、奇跡的な作品とまではいかないでしょう
でも、その親密な親しみやすさゆえに
多くの人に好まれているようです
「運命を変える」ような曲ではありませんが
いつも近くに寄り添っていてくれるような曲です
ただ、曲調がマイナーになった時瞬間に見受けられる
孤独の影を思わせるような響きは
以前の作曲家にはないものなのかもしれません

この曲も、暫く聴いていなかったのです
静岡に帰ったら聴いてみることにします
その時は、たぶんベーム/ウイーン・フィルの演奏を聴くでしょう


本日の夜あたりから旅行の続きを
札幌から再開したいと思います
  
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Posted by 旅人 at 10:38Comments(0)音楽