2020年02月17日

ユリカモメ、 清水港にて

清水港 ユリカモメ  水上バスより 魚眼風180度


何処の港でもそうなのだろう 
今の時期はカモメの群れをよく見かける 
もちろん清水港でも同じ 
冬の風物詩の一つだろう 

ユリカモメ  清水港にて (6)


JR清水駅近くの江尻埠頭から出る水上バスに乗ると 
船を追いかけてくるカモメの群れを 
間近で見ることが出来る 
港で見かけるカモメの種類は 
「ユリカモメ」なのだそうだ 
羽を広げたユリカモメはたいそう大きいように見える 
しかしカモメの中では小型種らしい 
赤い嘴と脚はユリカモメの特徴だ



ユリカモメ  清水港にて (3)
ユリカモメ 清水港にて (3) posted by (C)備忘録 旅人

静岡に縁の深い詩人中勘助の詩の中に 
「かもめ」と題されたものがある 

 ゆりかもめ
 鷗のはしはなぜ紅い 
 あなかしこ
 ほそら姿がかはいとて 
 都乙女がくちつけた

 ゆりかもめ
 鷗の脚はなぜ紅い 
 あなかしこ
 都乙女に逢ひにいて 
 つい紅皿につまづいた 
 
とりとめのない言葉遊びのような文字列の中に 
独特の感性を織り込んだこの詩には 
どこか遠い日への郷愁と憧憬が漂っているように思う 
ただ、この詩におけるユリカモメは 
可憐で愛らしい小鳥のように読めてしまう 
「ほそら(細ら)姿がかはい」と言っても 
実際には鳩よりも一回りか二回りは大きい鳥だ 
詩人の想像力は鳥の性格を変えるのだが 
その想像力には感嘆をおぼえる 


ユリカモメ  清水港にて (7)


港で見るユリカモメは 
可憐な小鳥ではないかもしれない 
しかし
その身体よりもはるかに長く細い羽根を 
一杯に広げて滑空する姿は 
伸び伸びといていて、美しささえ感じる 
もしかしたら
この姿を「ほそら姿」と言ったのかもしれない 



ユリカモメ  清水港にて (8)


そして、伸びやかな滑空の姿には 
(それは空を飛ぶ鳥たちすべてかも知れないが)
何物にも束縛されない「自由」を感じる 
また、大きすぎず、小さすぎず、といった丁度よさに 
何処か「気まま」な様さえ想像する 
その「気ままさ」は
季節によって住む場所を変える「気ままさ」 
(実際には自然の摂理なのだが) 
に通じていく 

どこか、その姿に憧れを感じるのかもしれない 



清水港 ユリカモメ 水上バスより 360度パノラマ写真 HDR
清水港 ユリカモメ 水上バスより 360度パノラマ写真 HDR posted by (C)備忘録 旅人



ユリカモメは3月ぐらいまでは港にいるという 
それまでは
水上バスを追いかけながら 
港のあちこちで飛び廻っているのだろう


追記
この記事に掲載した360度VR画像は 
2020年度のThe EPSON International Pano Awards(エプソン国際パノラマ賞)で銀賞 
同 VR/360部門で第15位を獲得しました

The EPSON International Pano Awards 2020 SILVER AWARD



   




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Posted by 旅人 at 18:30│Comments(0)清水区
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