2011年06月29日

静岡県庁 ― パノラマの投影法による5つの形 ―

静岡県庁 ― パノラマの投影法による5つの形 ― 
(円周パノラマ 画角360度)

静岡県庁本館は、公式には静岡市役所本館と同じく中村與資平による設計となっているが
実際には公募による設計案に中村與資平が手を加えたものとされる
「帝冠様式」と呼ばれるコンクリート造りのビルに瓦屋根を載せた「和洋折衷」の建物
1937年(昭和12年)完成

如何しても、近くの静岡市役所本館との比較になる
多くの人と同じく(たぶん、多くの人はそう思っていると思う)私も静岡市役所本館の「明るさ、軽快さ」に一票を投じたい
県庁本館は、「重厚」というよりは、ただ単に「重々しい」だけのように思える
しかし、年月を積み重ねてきた建物の、歴史的な価値はあるだろう


この方法は、ソフトの設定で画角を変えることができ
たとえば360度の画角(実際にこの様な画角の「レンズ」は存在しない)を擬似的に表示する事も出来る




静岡県庁 パノラマ写真 正距円筒法による投影 HDR 360°×180°
静岡県庁 パノラマ写真 正距円筒法による投影 HDR 360°×180° posted by (C)備忘録 旅人
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元々の画像は42枚の写真(28mm相当の広角で撮影)を繋げた物で
360度の全てを覆っている
(また、三つの露出を合成したハイダイナミックレンジ加工も行っている)

パノラマ写真の投影法は地図の投影法と考え方は同じらしい
この写真は正距円筒法で、画角は360度×180度、横と縦の比率は2:1となっている

縦の線の垂直はどの位置でも保たれているが、横の線は大きな湾曲となって現れる
だから一枚の画像としてみれば大きくひずんでいるが
垂直線の部分部分で見れば視覚に対して一番正確な再現がされているように思う





この投影法は、パノラマムービーの原版として一般には使われている



静岡県庁 パノラマ写真 心射方位図法による投影 HDR 140°×95°
静岡県庁 パノラマ写真 心射方位図法による投影 HDR 140°×95° posted by (C)備忘録 旅人
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水平線も直線に現すとしたら心射方位図法を使う事になる
一見、いちばんひずみが無いように見えるが
実際には中心から離れるにしたがって縦、横共に拡大している



静岡県庁 パノラマ写真 HDR Little planet その1
静岡県庁 パノラマ写真 HDR Little planet その1 posted by (C)備忘録 旅人
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時々使う投影法に”Little planet”があるが、この方法は地図の投影法ではないとおもう
魚眼レンズを下に向けて写したような画像だが
経線の方向に画像が引き伸ばされているように見える
高さのある被写体が引き伸ばしによって強調され
地上部分の面積が小さく球状に表現され
あたかも空に浮かぶ小さな惑星のように見えるため”Little planet”と呼ばれているようだ



静岡県庁 パノラマ写真 HDR Little planet その2
静岡県庁 パノラマ写真 HDR Little planet その2 posted by (C)備忘録 旅人
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この方法では、天にレンズを向けたような構図を撮る事ももちろん出来る
魚眼レンズを天に向けた場合に比べ、縦の線が引き伸ばされ
建物の高さが内側で強調される



静岡県庁 ― パノラマの投影法による5つの形 ―

記事の中のパノラマムービーは、パノラマ写真投稿サイト「花鳥風月」に投稿した画像を掲載しています
なお、私が「花鳥風月」に投稿したパノラマムービーの一覧は、下記URLのページで見ることが出来ます
http://www.kacho-fugetsu.net/scenes/user/6fLgFeJQbM6COb8v




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