2010年05月20日

臨済寺 特別公開 (2010年)

臨済寺 特別公開 (2010年)
(パノラマ写真 写真をクリックしてください 表示された画像をもう一度クリックすると拡大します)

今年春の臨済寺特別公開は、今川義元公の命日である前日(5月19日)に行われた

今まで特別公開には二回行く事が出来た
日時が分からなかったり都合が付かなかったりということが重なり
確か二年ぶりになると思う



方丈へは座禅堂前の門が入口となる
最初の拝観場所は座禅堂、一畳に一人の割り当てで雲水はここで寝起きし、座禅をする
中央には摩利支天像を祭る、天井は格天井








座禅堂の横には開山堂、初代と二代の住職の像が祭られている
その裏手、山の斜面に何体かの石仏、羅漢像だろうか










方丈(国重要文化財)、中には今川義元・氏輝両公の坐像(比較的新しい制作)、徳川慶喜公の書いた扁額など
座敷の奥には庭園の石組みが垣間見られる



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方丈裏の庭園(国指定名勝)
一見思ったよりも小さいように見えるが、奥の書院まで段々に上がりながらつながる
山の斜面を巧みに使い、右手奥の茶室までが立体的に作庭されているようだ
新緑の庭、緑のモノトーン、清冽な印象
ただ、花の時期、紅葉の時期にも 本当は見てみたい

天候は雨、残念さが半分
しかし、写真を撮るには光の具合が一定で影が出来ないから全体を写しやすい
晴れた日の臨済寺庭園は、光と影のコントラストが付きすぎて、意外と厄介なように思う



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書院から見る庭、方丈の庭から繋がっている
寺は山の斜面に建てられているから方丈から書院へは一段上がるような感じになる
奥の茶室は庭の風景の一つとして存在感を増してくる

しかし、この庭は少しおかしい様に思えた
以前見たときにはもっと樹木に覆われていたように思う
そう思ったとき、近くで参拝者と修行僧との会話か聞こえる
どうも明治期に徳川慶喜公が撮った写真を元に復元をしているらしい
この庭の様子は また変わるようだ








書院には幾つかの文化財が展示されているが
呼び物は「竹千代君手習いの間」
しかし、この寺は武田信玄によって一度焼かれているから
この手習いの間はその直後の再建時の復元なのだろうか

注目は部屋に掛かっている徳川家康公直筆の「虎」の字と
天井の龍の絵だろうか





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茶室は15人づつの交代で入る
一番高い所にあるから見晴らしが良い
茶室の銘は「無想庵」、大徳寺「南明亭」の写しという



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近くて遠い寺、臨済寺
この寺の四季を愛でてみたいのだが
「修行寺」としての性格がある以上尊重しなければならない
もし秋の公開で、その時が紅葉の時期に当たるのなら
昨日見たのとはまた違った表情を見せるのだろう
心待ちにしたい


2011年3月2日追記
臨済寺特別公開の日程について
山門前に掲示されている参拝の案内板に
「春、5月19日  秋、10月15日」と明記されていました

臨済寺 特別公開 (2010年)




追記
本ブログ下記記事も併せてご覧いただけますと、360度パノラマ写真によって臨済寺のほぼ全容をご覧いただくことが出来ます。

臨済寺特別公開 (2013年5月) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1065275.html

臨済寺の本堂は今年から屋根の修理に取り掛かる https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1223817.html

臨済寺特別公開 (2015年5月) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1491027.html

臨済寺の襖絵 (2017年1月 臨済寺臨時公開) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1757481.html

お時間がございましたら是非ご覧ください。


なお、この追記は2020年5月に書き加えておりますが、2020年5月19日の定例公開はコロナウイルスの影響で中止となりました。
【2020年は開催中止】臨済寺 特別公開 https://www.at-s.com/event/article/living/120542.html



「臨済寺」関係のほかの記事はこちらをクリックしてください(「臨済寺」タグへ移行)




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Posted by 旅人 at 00:40│Comments(4)葵区
この記事へのコメント
旅人さま、こんばんは。
臨済寺の特別公開があったのですね。全然知りませんでした。
仕事も休みだったので行きたかったですよ~。
今度はいつなのでしょうか・・・また2年後くらいでしょうかね。
Posted by じゃすみんじゃすみん at 2010年05月20日 22:53
じゃすみんさん、こんばんわ。
臨済寺の公開は毎年春・秋に一回づつあります。
今回の場合、静岡市の広報紙に日程が出ていたので気が付いたのですが、私自身ここ数年の間日程が分からずに拝観の機会を逃していました。
秋の日程はまだ分からないのですが、春は去年、今年と5月19日(今川義元公命日)の公開となっていたので、もしかしたら来年もこの日の公開の可能性があるのではないでしょうか。(以前には4月8日「花祭り」の日に公開された事もあります。)
また、昨年の秋は一般公開の日以外にも事前申し込みの定員制(何かの講座のようなもののようでした)で拝観できたようです。
Posted by 旅人旅人 at 2010年05月20日 23:23
旅人さん♪

おはようございます。

素晴らしいお寺ですね。
普段観ることの出来ない仏閣の中をこうしてお写真で見られるのは、とても幸運なことです。これも旅人さんの心のお写真のおかげですね。
特に印象深かったのはお庭と石仏のお写真の4枚です。
このお庭は、名前は忘れましたが・・・浜松引佐のお庭を思い出させてくれました。
石仏は・・・心を落ち着かせてくれますね。心が表れ、また洗われるようでもあります。
ありがとうございました。
Posted by しもちゃんしもちゃん at 2010年05月23日 08:07
しもちゃんさん、こんにちわ。
引佐の寺は龍譚寺だと思います。今まで二回訪ねた事がありますが、そのうちの一度はツツジの花が咲き揃った時期にお伺いした事があります。そのときの鮮やかな庭(小堀遠州の作庭といわれています)の姿は今でも鮮やかに覚えています。
もう十年以上前の記憶になってしまいました。先ほどネットで検索をしてみたら今年の、今度はサツキが見ごろとなっているそうです。
時間が出来たらまた訪ねてみようと思っています。
Posted by 旅人旅人 at 2010年05月23日 11:12
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