備忘録に代えて

高台寺から北に道を進めば
ごく自然に円山公園の敷地に行き当たる




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今までの桜景観が寺社か街中のものだったから
見物は出来ても、それらは宴の場所ではない
しかし、円山公園は｢桜の多い行楽地｣なのだ

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よく観光案内などで見る枝垂桜を中心に、多くの人々が桟敷を広げ、春を謳歌している
更にその周りには、数多くの飲食の屋台






このような雰囲気は割りと好きなのだが
さすがに一人ではバツが悪い
ひと通り写真を撮った後、先に進む




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すぐ近くに知恩院の山門が見える
山門の左右にも桜

観光案内には、山門の桜も名所の一つに挙げている
境内では、それ以外の場所にも桜はあるのだが
ここも、山門以外は見頃を過ぎてしまったようだ




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しかし、方丈庭園の中から、少し高台へ登ったところにある｢山亭｣という敷地からの景観は良い
幾らかの桜に彩られた知恩院伽藍の景観や、京都市街地
それと山亭の庭園、建物に彩を添える二本の桜
知恩院にもこのようなところがあったのか、という軽い驚き

知恩院から最寄のバス停に向かう
途中、すぐ近くにある｢帆布カバン　喜一澤｣に寄り、店頭に無かった色のカバンを注文
その後バスに乗り、平安神宮へ向かう

京都の町はバスの便が良いが
これは、かつて市内を縦横に巡っていた市内電車の路線をそのままバス路線に移した為らしい
ここで私が｢バスの便がよい｣と感じる点は
　便数が多い
　任意のA地点からB地点へ行く場合、乗換えがほとんど無いか、極めて少ない
　任意のA地点からB地点の間を、ほぼ最短距離で結ぶ
という三つの点が挙げられる

また、一日乗車券が非常に使いやすい
バス・地下鉄共通一日乗車券も有るが
むしろバスのみの均一区間一日乗車券のほうが安い上に、大概の地域をカバーするので便利だ
バスの中でも買える




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平安神宮に着く
途中の車窓では、岡崎の桜が見事だったが
バスの中だったため写真を撮らなかったのは後悔した事の一つ




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神苑に入る
平安神宮本殿を取り囲むように造成された広大な庭園、四つの区域に分かれる
最初の区域、南神苑の枝垂桜が見事
数多くある枝垂桜の全てが満開

枝垂桜は染井吉野に比べ色が濃く、一本の花木としての見栄えが良いから
何本も集まった景観は、周囲の緑が優勢でも決して埋没せず、鮮やかな色のコントラストを見せる

また、視界の中にビル等の夾雑物が見えないから気持ちが良い





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しかし、強いて言うならば、午前中に来るべきだった
太陽の位置はこの部分では逆光に近くなっていた
そのことだけが残念だったが、次回来る時の参考にすればよい









西神苑、中神苑ともに、桜の数は少ない
しかし、西神苑の池に映し出された桜の姿は
華麗な枝垂桜の競演を見た後の目には、清々しさを感じさせる





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そして、最後に現れる東神苑の
広い池岸に並ぶ枝垂桜の、緑の中に映える鮮やかな色彩

桜の景観として、平安神宮を外す事は出来ないようだ