備忘録に代えて

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一本松公園は自宅から比較的近い
車で行けば15分ぐらいで着くだろう

近くには梶原山公園もあり、行く時にはあわせて行く事が多い

一本松公園も梶原山公園も、ともに静岡市内の展望所として知られているが
よりワイドな展望を楽しむ事のできる梶原山公園の方が
訪れる人の数が多いように思う
特に、夜景を楽しむのが目的の場合は
もっぱら梶原山公園を目指すことが多い
どちらの公園も、駐車場から少し歩くことになるが
一本松公園が少し急な山道を5分ほど登るのに対し
梶原山公園は、園地までは同じく5分ほどでも
整備された緩い坂道を登るので、こちらの方が手軽だ

先日、静岡の市街からの帰り、ふと思い立って霊山寺に向かった
バスで行ったので、霊山寺のバス停から霊山寺の山門まで
おおよそ25分ほどかかっただろう
そのうちの15分ぐらいは山道の参道だ

そして帰り際になって、霊山寺から一本松公園まで山道が延びていることを思い出した
ハイキングには不適切な服装と靴だったが
｢20分｣という看板を見て、何の気なしに登り始める

最初は平坦だったが、まもなく幾らか傾斜のきつい山道になる
暫らくは山道の中、一時清水の市街地が目の前に広がる事もあったが
まもなく植林された木々の中にまぎれる

随分歩いたような気がしたとき、視界の上のほうが開けてくる
公園が近い、と思ったときに見た傍らの看板には
｢一本松公園まで　あと10分｣
まだ、中間地点でしかなかった

それから先は｢あと少し、あと少し｣と思いながら歩き続ける
公園に着いてから時計を見ると、歩き始めてからほぼ20分だった
たかだか20分の山道だったが、霊山寺までの参道も合わせるとかなり疲れる




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一本松公園の、清水市街地の一望できる場所に立つ
足元の季節の花々が好ましい
後ろにはツツジの花
晴れていればくっきりと遠方に浮かぶ富士山も
この日は空気が澄んでいないためか
晴れているにもかかわらず、少し霞気味だ
そして時間も夕刻に近づいている
清水市街地は低い午後の日差しに照らされているが、若干の赤みを帯びているように思う
歩道の付近は、すでに日陰となっている





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園地の、少し高台の部分に場所を変える

梶原山公園に比べ、園地は狭いが、より立体感があるように思う
狭い園地には｢一本松公園｣の門、あずま屋、鐘、電波用の反射板などがひしめいている
昔は大きな一本の松があり、海からの目印にされたという(公園名称のいわれ)が
今はその代わりとなる松を育てているようだ

一ヶ月ほど前なら、桜とコブシの花に迎えられただろう
今は、ここもツツジの花の季節なのだが
もう盛りは過ぎたように思う
それでも赤を主体にまだ多くのツツジの花が咲いている

太陽はすでに西の空に低く傾いている
園地のほとんどは影になってしまったが
ここでも清水市街地に向けて一組のパノラマを撮る
葵区、駿河区方面はほとんど展望できないが
清水区市街地は、梶原山よりも距離が近い



一本松公園は桜が少なく、ツツジの咲き揃う頃が一番華やかなように思う
だから、ツツジの花が咲き揃った頃に来てみよう、と思っていたが
他の場所に気を取られているうちに、今年は時期を失ってしまったらしい
いつも、身近な場所ほど見落としている

日も暮れてきた頃、瀬名に向かって山を降りはじめる
自宅までは徒歩約一時間ぐらいだろう





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以前撮ったパノラマ写真
一本松公園からの清水市街夜景
梶原山公園に比べると広がり方は少ないかもしれないが
それでもかなり見ごたえのある夜景のようにおもう

改めて画像を見て気が付いたのだが
二枚目の夜景写真右端の空に
南斗六星が写っていた


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