2014年08月07日

8月6日随想

2014年8月6日 青葉シンボルロード 「広島・長崎原爆写真展」

日差しの照りつける 
ムシムシとした熱い朝 
8月6日 
同報無線は
今日が広島原爆投下の日だと告げる 
投下時刻に合わせた黙祷を呼びかける 

69年前のこの日 
広島は原爆で焼き尽くされた 
8月9日には長崎が同じように焼き尽くされた 
その前には、そしてその後にも 
多くの町が空襲で焼かれた 
沖縄の島は地上戦で焦土と化した 

多くの人たちが戦争で死んだ 
多くの人たちが戦争で傷ついた 
多くのものが戦争で失われた 

しかし、私たちの国は 
「被害者」としての側面のみを持っているわけではない 
私たちの国は過去に 
多くの町を焼き 
多くの人々を殺した 
「加害者」としての側面を歴然として持っていた 

戦争は
相手を焼き尽くし 
私たちも焼き尽くされ 
相手を恨み、憎み 
私たちも恨まれ、憎まれる 

もっと多くの要因があり 
もっと多くの事象に気を配らなければならないだろう 
日本の「植民地支配」についても考えなければならない 

しかし、此処で心に留めておきたいことがある 

今の時代は平和だという 

しかし、それは「日本が関わる戦争が無い」と言うだけに過ぎない 

もしこの表面的な平和のなかに 
「恨み」「憎しみ」の感情が隠されていたとしたら 
私たちの国は決して「平和」ではない 
「恨み」「憎しみ」の感情は 
他の国の中であらわになっていることもある 
私たちの国の中にも包み隠されているようにも思える 
その感情は過去の経験に基づくものであるが 
その国の為政者の都合によって利用され増幅されているきらいもある 

周囲の国に、そして私たちの国の中に 
この感情が増え続けることがあるならば 
今の日本は、決して「平和」ではない 

周囲の状況は単純ではなく 
周囲が善意のみで成り立っているとは言い難い面があることは分かっている 
しかし 
これらの感情を取り除くことを模索していかなければ 
真の平和は訪れない 




2014年8月6日 青葉シンボルロード 「広島・長崎原爆写真展」 360度パノラマ写真(2) HDR
2014年8月6日 青葉シンボルロード 「広島・長崎原爆写真展」 360度パノラマ写真(2) HDR posted by (C)備忘録 旅人


8月6日、街角で開かれた「広島・長崎原爆写真展」 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。) 

8月6日 
青葉シンボルロードでささやかな写真展が行われていた 
そこに展示されている写真は 
どこかで見たことのあるような写真だったと思う 
広島や長崎に行ったことのある人ならばそう感じるだろう 
原爆とその被害について本などをよく調べた人もそう感じるだろう 
しかし、「以前に見たことがあるから必要ない」と思ってはいけない 
繰り返し見ることで心に刻み込む必要がある 
私とて、これらの写真や絵を直視するのには勇気がいる 
出来れば見たくない 
しかし、今の時代こそこれらの写真を心にとどめなければならない 

写真展には、時折人々が足を止め写真に見入っていた


   




にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 静岡(市)情報へ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

同じカテゴリー(雑記)の記事画像
フキノトウ
正月、2022年
一つの「個人的で簡易な記録」
「3月11日」に寄せて
映画”あいときぼうのまち”
「戦争を回避できる国」
同じカテゴリー(雑記)の記事
 フキノトウ (2022-02-08 18:00)
 正月、2022年 (2022-01-15 02:42)
 一つの「個人的で簡易な記録」 (2018-03-20 01:46)
 「3月11日」に寄せて (2016-03-16 00:06)
 「報道の自由」に関する報道についての雑感、走り書き (2015-06-27 01:46)
 映画”あいときぼうのまち” (2015-02-09 14:26)

Posted by 旅人 at 12:05│Comments(0)雑記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
8月6日随想
    コメント(0)