備忘録に代えて

梅雨に入って6月までは少雨傾向だったように思う　
しかし7月に入ってまとまった雨が続いた　
ようやく「梅雨らしく」なったようだが　
それも10日には天候が回復　
この好天はあと二日か三日は続くようだ　

この季節、法多山尊永寺では「万灯祭」が行われる　
比較的近く、見た目に美しい行事であるから都合がつけば行くのだが　
今年も10日に出掛けた　

法多山 万灯祭　(2) posted by (C)備忘録　旅人

この日（１０日）は月に一度の「功徳日」と呼ばれるご縁日の中でも　
46,000日分のご利益があると伝えられる特別な日　
かなりの参拝客がやってくる　
この様なときは都合がつけば17時ごろまでに現地に入った方がよい　
駐車場も余裕があるし、名物の「だんご」を食べるのも良し　
暗くなるまでの間「ほおずき市」や屋台を楽しむうちに時間が過ぎていく　

灯籠は１８時ごろに点灯されるのだが　
その頃はまだ明るく、灯火はまだ冴えない　
１９時半ごろになってようやく暗くなり始めると見頃の時間帯となる　




法多山 万灯祭　(3) posted by (C)備忘録　旅人


法多山 万灯祭　(4) posted by (C)備忘録　旅人


法多山 万灯祭　(5) posted by (C)備忘録　旅人　

「トワイライト」の時間帯は一つ一つの灯籠をめでる　
空が暗くなるにしたがって赤みを増してくる灯火の　
光の揺らぎを眺める　

一つ一つの燈籠には　
一人一人の「何かしら」の願いが込められている　
灯は語らない、しかし心をとらえる　

「何かしら」の願いの中に「平和」の一言を加えよう　




法多山 万灯祭　360度パノラマ写真(1) HDR posted by (C)備忘録　旅人


法多山尊永寺 万灯祭 ２０１５－１ (静岡県袋井市)
（画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
　また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
　そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。）



法多山 万灯祭　360度パノラマ写真(2) HDR posted by (C)備忘録　旅人


法多山尊永寺 万灯祭 ２０１５－２ (静岡県袋井市)
（画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
　また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
　そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。）

２０時を過ぎ空が十分に暗くなったとき　
灯火はいよいよ美しさを増す　

「46,000日分のご利益」を求める人々は本堂の前に列をなす　
「46,000日」と一口に言っても、それがどれだけの長さなのか　
あまり真面目に考えていなかったのだが　
これが「126年」だと分かると話が少し怪しくなってくる　　
もっともこれは「仏様の世界」の時間感覚なのだろう　
仏様の世界では126年は一瞬にすぎないのかもしれない　

私も一応は（まだ空いているときに）本堂に参拝した　
しかし「おとぎ話」のような話にはあまり関わりたくない　
目の前に、すでに「おとぎの国」の光景が広がっている　
ただ、それは歓声を上げるような光景ではない　
なにかを思い浮かべながら眺める光景なのだろう　
親しい人のこと、昔の思い出、未来への憧憬．．．．．．　

一年の中で幾日かは　
この様な「静かに過ごすとき」がほしい