備忘録に代えて

竹原から呉線を使って広島に入る
しかし竹原・広島間は、呉線を使うよりも
一度三原に戻って山陽本線に乗り継いだほうが早いようだ
三原から新幹線を使えば尚更
また、竹原からは広島行き高速バスも出ていて
そちらのほうがよっぽど早い
夕刻の車窓はまったく期待できないから
どうもルートの選択を間違えたかもしれない
二時間以上かかって広島に着く

翌朝、駅近くのホテルを出て平和公園に向かう
そこで乗るのが路面電車
広島の街は、現在の日本の中ではもっとも路面電車の規模が大きい



(パノラマ写真　写真をクリックしてください
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広島の路面電車はJR線より南部の市街地をほとんどカバーしているように見える
観光客の大半は平和公園と宮島への利用だろうから(宮島はJR線のほうが便利だが)
この路線網の恩恵に与かる事は無いかもしれない
しかし、一度乗ってみるとバスに比べて乗り心地がよく
また乗っていて楽しい
また、定時運行に優れている(車の軌道内進入禁止が条件だが)



(パノラマ写真　写真をクリックしてください
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多くの都市で導入が検討されており
静岡市でも三つの路線案が市の内部で検討されているらしい








最近の路面電車の傾向は低床車
ホームからの段差が無いので乗り降りがしやすい
ユニバーサルデザインの実例
(地上からホームへの移動も、スロープ等で行われほとんど段差が無い)

広島では全国に先駆けて低床車を導入しており
現在は二種類の車種があるようだ
(グリーンムーバーはドイツ製・グリーンムーバーマックスは国産)

ユニバーサルデザインとは何か
それは誰が使っても使いやすいデザインの事
例えば｢リフト付きバス｣の場合、健常者はステップを登り
車椅子の方はリフトでバスに乗る事ができる
しかしその中間の方(足が上がり辛い等、歩行に支障の有る老人の方など)は
リフトを使うわけでもなく、ステップを上がるのは大変であるから
決して全ての人が使いやすいわけではない
従って｢リフト付きバス｣はユニバーサルデザインではない
これが｢ノンステップバス｣の場合
車椅子の方が乗りやすいのはもちろんの事
足の弱い方もステップが無いので乗りやすくなり
健常者も今まで以上に使いやすい
従って、誰が使っても使いやすいバスとなり
｢ユニバーサルデザイン｣のバスと言うことができる

路面電車(LRT)と低床車を｢ユニバーサルデザイン｣というキーワードで結びつけ
｢水平エレベーター｣のような市内移動手段とする
昔から有る技術・手段が、近未来的な先進性を実は持っていたようだ






以前各都市で走っていて廃止になった路面電車の車両が
当時の塗装のままで広島市街を走っているのも面白い
(写真は京都市電の車両、車両先頭に｢あらし山｣｢平安｣等の札が掲げられている)




よく電車などで先頭車両のガラスにかじりついて
前方の流れる風景を楽しむ
路面電車もそのような位置に有る席が面白い
(あるいは後方の席で去っていく風景を楽しむのもよい)
バスとも、電車とも違う風景
街の中の｢優先道路｣をいく心地よさ




一日乗車券は600円
１回の乗車は150円だから４回乗れば元が取れる
もし広島駅と平和公園との往復だけならば割高になるが
記念に買っておいても良い




広島駅から平和公園(原爆ドーム前)の間は系統が重複するから
電車は途切れることなくやって来る

便利で、楽しくて、乗り心地や使い勝手が良い
こんな電車の走っている街がうらやましい