備忘録に代えて

長崎の町には正味3日間いた
しかし、佐世保から平戸、五島と続いた強行軍に近い日程から来た疲れと
それまでの好天の反動のようなぐずついた天候から
街中をあくせくと歩き回ることはせず
興味のある所、再び訪れてみたい所を思い出したように行ったに過ぎない
急いで周れば1日で済みそうな数だろう
有名な観光地、グラバー園や出島さへ行かなかった

それ故、三日間費やしたにもかかわらず長崎を網羅したには程遠い滞在だったが
訪れた場所のうちの何箇所かを、気の向くままに書き留めてみたい






今回の旅行は、長期間にわたった割にはJR鉄道線のお世話になることは少なかった
今までJR線を使って訪れた長崎も今回はバスで入り、結果的にはバスで去ることになる
そのため頭端式の特徴あるホームに降り立つ事もなかった
しかし街を周る起点としては、どのような旅行形態でも大切な場所になる

(パノラマ写真　写真をクリックしてください　拡大します)


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列車を降りた乗客が進行方向に向かって歩き、改札を出て最初に見る光景は
大屋根の被さった広い空間、商業施設がその空間を縁取っている
昔の｢三角屋根｣駅舎の頃と比べれば風情が無いかもしれないが
駅に降り立った時の楽しさは感じられる



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駅前は活気があるように見える
ただ、それは駅前が雑然としている事からきているのかもしれない
視覚的に｢空きスペース｣が無いということだろう



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長崎駅周辺で一番楽しいのは路面電車ではないだろうか
かつて｢ワンコイン(100円)｣でどこまでも行くことの出来た路面電車も
今は120円に値上げされてしまったが
500円乗り放題の1日乗車券は健在、市内の各所で手に入る
広告収入を得るためだろう、カラフルな車体が多いが
アイボリーとグリーンで塗り分けられた昔の車両も良く見かける



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駅と電停との間はペデストリアンデッキでつながっているが
問題はペデストリアンデッキの昇り降り
エレベーターなどが無いのでバリアフリーというわけには行かない
ユニバーサルデザインからほど遠い駅前のデザインは旅行者にとっても不便に思える

新しい駅舎を作ってまだいくらも経っていない長崎駅だが
今度は高架事業による駅移転があるようだ
今の位置から150m川の方向に引っ込むらしい
駅前に広大な土地が生まれるわけだが、当然街からは遠くなる
また、現在の駅前諸施設は現在の駅を前提にデザインしたはずだから
新駅や新しい駅前広場とデザイン的にどのような整合性を持たせるのだろうか
興味のあるところだ

予定では路面電車を新しい駅前に引き込むという
おそらくは駅周辺の各所に散らばっているバス停も｢バスターミナル｣の形で集約されるのだろう
まだだいぶ先のことだが、次に長崎に来る事があった時、その姿は変わっているのだろうか

ここから街歩きはスタートする


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