2011年01月05日
根場(4)
根場は美しい富士山を見る事の出来る土地の一つだと思う
たしかに根場の茅葺屋根住宅は「新築」であり
生活感の無いという意味では「人為的」かもしれない
しかし、40年以上前には確実にこの地で兜造りの茅葺屋根民家が軒を連ねていて
その中に富士山を望む景観が作られていたのであり
その民家群が一夜にして失われてしまったという悲劇的な出来事も思うと
私はこの「新築」兜造り住宅群も過去に連なるものだと考えている
(HDR加工による画像).......
ほぼ一年ぶりに根場(「西湖いやしの里 根場」)へ行く
雲が少ないので富士山が見えることを期待した
富士山は期待通りその姿を見せてくれた
ただ地形的な関係だろうか、此処での富士山は逆光の場合が多いようだ
写真では少し淡い存在になるように見える
しかしその景観は格別だ
(パノラマ写真 写真をクリックしてください 拡大します)
一軒一軒の住宅は、それぞれが売店・飲食店や資料館になっている
その意味では生活感は無い
かつてこの狭い扇状地に、今の倍は有ろう数の民家が整然と軒を連ねていた
その事を思いながら散策し、写真を撮る
おそらく数日前に雪が降ったのであろう
おおむね融けているが屋根の一部にはその名残がある
(HDR加工による画像).......
(HDR加工による画像).......
民家園敷地の山側にある一軒の兜造り民家(旧渡辺住宅)
集落をほぼ全滅させた土石流災害を免れる事のできた数少ない民家
この住宅のみは今でも生活が営まれているかのような雰囲気が有る
民家園の中にも昔の雰囲気を感じさせる「小物」が点在する
この手押しのポンプなど、昔はあちこちで見かけた
もしかしたら今でも街の片隅でひっそりと生きつづけているのかも知れないが
私は随分久しぶりに見たように思う
ポンプの脇に有るのは和紙の原料
確認しなかったが楮だろうか
(HDR加工による画像).......
Posted by 旅人 at 17:10│Comments(0)
│山梨県
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