2009年05月03日
東京中央郵便局
東京中央郵便局
モダン建築の代表的なものとのこと
最近では某大臣が
「朱鷺を焼き鳥にするようなもの」
「朱鷺の剥製のような形で残ればよい」との発言で一時的に話題になった
しかし、最近では一般的には話題に上らないように思う
建築関係の人からは
「重要文化財級の価値がある」等の高い評価を受けていた
(郵政会社の諮問機関ですら、答申では全面保存を訴えていたらしい)
郵政会社はこの「元国有資産」を
土地の有効活用を理由に
建物の表面のみを残して解体し
高層ビルに立て替える計画を立てた
この建築物がどれほどの価値があるものなのか
私には判らないし
恐らく世間一般の人にもわからないと思う
しかし、判らないことと
判らないものの価値を否定することとは
分けて考えたほうがよい
建物はその表面的なデザイン以外にも
その機能性の良し悪しが評価の対象になる
東京中央郵便局も
全て残すことによって価値があるのであり
表面的、あるいは部分的に残すことは
その価値を大きく減じてしまうとのことだそうだ
建物の裏手に回ってみた
上が現状の写真
すでに取り返しのつかない所まで来てしまったようだ
前述の某大臣発言
「朱鷺の剥製のような形で残ればよい」は
実のところ郵政会社の当初計画そのもであることに注意が必要
ただ、残す割合が少し増えただけの話
民間会社が自分の資産を自由に処分して何が悪い
という人がいるかもしれない
しかし、この建物は「元国有財産」であり「文化財」なのだ
文化財は守る義務がある
もし価値の判りづらいものであるならば
その価値のわかる人々の声に最大限耳を傾けなければならない
壊してしまってからでは取り返しがつかない
「こんな郵政会社に、誰がした!!」
ということも、よく考える必要があるだろう
Posted by 旅人 at 17:16│Comments(0)
│東京都
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。