2019年12月13日

奈良 - 私にとっての「かわりばえのしない」旅

2019年11月10日 東大寺境内


秋の季節、奈良への旅 
長年の習慣 
京都で夜行バスを降り 
電車で早朝の奈良に向かう


奈良公園 鷺池 浮見堂
奈良公園 鷺池 浮見堂 posted by (C)備忘録 旅人

まだ静まり返った興福寺の境内を過ぎ
鷺池の浮見堂へ行くのが
まず最初の習慣 
紅葉の季節には早いかもしれないが 
それでも気の早い木々はもう色付いていて 
鷺池の水面にカラフルな色彩を映し出している 
誰にも邪魔されず、静かに楽しむ事の出来る 
奈良の風景 


奈良公園 飛火野園地 紅葉(3)
奈良公園 飛火野園地 紅葉(3) posted by (C)備忘録 旅人

鹿 奈良公園(1)
鹿 奈良公園(1) posted by (C)備忘録 旅人

すぐ近くの「飛火野」の草原にも 
色付いた木々が 
青空と草原との間に美しい色合いを作り出す
その木々の間を歩き回り 
草を食む多くの鹿達 



2019年11月10日 奈良公園 飛火野園地 紅葉(5)



奈良公園 飛火野園地 紅葉(2)
奈良公園 飛火野園地 紅葉(2) posted by (C)備忘録 旅人

この時間のこの場所だけは 
まだ「観光」に侵されていない 
美しい「奈良」



2019年11月10日 東大寺南大門


しかし、朝も9時を過ぎると 
東大寺周辺などは人々でごった返す 
隣接する「春日野園地(奈良公園)」もまた同様 
アジアの人々も、欧米の人々も 
鹿と戯れながら「奈良」という名の「日本」を観光する 
南大門付近から大仏殿の中にかけては 
何処かの都会の喧騒と同じ密度かもしれない 



東大寺大仏殿
東大寺大仏殿 posted by (C)備忘録 旅人

無論、私も大仏殿に参拝する 
そうしないと奈良に来た気にならないという 
一つのルーティンとなってしまった
「大仏殿」と「大仏様」に対しての 
美術的な価値に疑問を呈する人は確かにいるが 
その巨大な「モニュメント」としての磁力は抗しがたい 




2019年11月10日 東大寺戒壇院 石段


そして私は、その後でもう一つの「ルーティン」 
戒壇堂へ向かう 




2019年11月10日 東大寺戒壇院


不思議なものだ 
「大仏様の磁力」からほんの少し離れただけで
人はほとんどいなくなる 
海外の観光客はもとより 
日本人ですらそこに立ち寄る人は少ない 

日本人はどうでもよい 
わざわざ高い金を払って日本まで来た海外の観光客たちには
こうも言いたくなる 
「なぜ来ない!
 ここには世界基準で素晴らしい 
 美術品、いや仏様があるのだぞ!」
(仏様を「美術品」などと言ったらばちが当たるかもしれない)
事実、私は戒壇院の四天王像に魅せられている 
特に多聞天、広目天の
心をえぐり取るような精神性に心を寄せる  

ここは人が来ないほうがよい 
心ある人だけが来ればよい


東大寺境内(6)
東大寺境内(6) posted by (C)備忘録 旅人

東大寺境内(3)
東大寺境内(3) posted by (C)備忘録 旅人

東大寺境内(7)
東大寺境内(7) posted by (C)備忘録 旅人

戒壇院から二月堂への道も趣きがある 
今年は紅葉が遅れているというが 
それでも所々に色付いた木々を見る 
この往来も二月堂に近づくまでは人は少ない 


2019年11月10日 東大寺 二月堂裏参道


「二月堂裏参道」と呼ばれている穏やかな坂道は 
私の知る限り最も美しい道の一つ 
そして、この美しさは 
かわることはない 


2019年11月10日 東大寺 二月堂


この後、二月堂に参拝し 
隣接の茶屋で休憩 
こうして「奈良旅行初日の習慣」が終わる

-・-・-・-・-・-・-・-・- 

数年前に書いたほぼ同じ行程を扱った記事と比べて 
ほとんど同じように思えたため
掲載することは止めようかとも思ったのだが 
私にとっての「愛着のある場所」としての為に
相も変らぬ、かわりばえのしない話を
ここに書き留めてみた  
つまり この土地の印象はほとんど変わっていない

しかし外国人観光客の数は大幅に増えた
東大寺のような「モニュメント」と奈良公園の多くの部分
昼食時の繁華街などはオーバーフローの傾向が見える
奈良公園の鹿に対しての問題などもよく聞かれる
ただ、このような範囲を除けば比較的海外からの観光客は少ないようにも見える
場所さえ選べば落ち着いた風情は変わらない 

だから私にとっては今でも 
奈良という土地は「落ち着いた場所」だ 
これからもそうであってほしいと願いながら
夜の二月堂で「奈良太郎」の音を聴いていた













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Posted by 旅人 at 19:00│Comments(0)奈良県
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