2011年05月20日

臨済寺 特別公開(2011年5月)

臨済寺 特別公開(2011年5月)

昨日(5月19日)、臨済寺の本年度春の特別公開があった

今年の春は4月3日にも臨時の公開があり
その時にかなりのゆとりを持って見ることが出来た




(写真をクリックしてください 拡大します)


しかし、昨日の公開は、久しぶりに天候に恵まれた中での公開となり
その分庭園の緑が美しく映えていたように思う
サツキの花はまだ早いようで、所々花が咲いているだけだった


(パノラマ写真  写真をクリックしてください 拡大します)





残念なのは、庭園の再整備が本格化したらしく
庭園の中央に作業用の通路が陣取り
山の中腹にある茶室への階段をほぼ覆う形で鉄管の足場が組まれていた事
この事はすでに四月には垣間見られたのだが
これから先数年はかかるようだ
徳川慶喜公の撮影した古写真を元にして復元するそうで
慎重に作業を進めるらしい








臨済寺は街中に近い場所の寺だが
山の斜面に面し、池もあるためだろうか、庭園では始終蛙の鳴き声が聞こえる
池に面した低木には、所々茶色がかったモリアオガエルの卵を見かける
やはりここは「別天地」なのだ





しかしながら、何時でも見たいと思う臨済寺の庭園も
修行僧にとっては「庭を見ることも修行」という意味での庭なのであり
残念ながら、ここは観光の地ではない


(パノラマ写真  写真をクリックしてください 拡大します)


(パノラマ写真  写真をクリックしてください 拡大します)

方丈の室内左右には、屏風絵の展示
四月の臨時公開の時には、墨絵の襖絵が展示されていたが
今回の屏風絵は色彩の鮮やかなもの、室内の印象も心持ち明るい
絵の作者は”土佐守藤原光貞(土佐光貞)”、江戸時代中期の画家のようだ






それ以外では古文書の展示
去年の春は古文書の展示はなかったように記憶しているが
今年4月の臨時公開では展示があったので、今後はこの様なものの展示も行われるだろう





そのほかは例年の公開時とあまり変わらないので、以前の記事を参考にしていただきたい
庭園の再整備の終わるのを心待ちにしたい


追記
本ブログ下記記事も併せてご覧いただけますと、360度パノラマ写真によって臨済寺のほぼ全容をご覧いただくことが出来ます。

臨済寺特別公開 (2013年5月) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1065275.html

臨済寺の本堂は今年から屋根の修理に取り掛かる https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1223817.html

臨済寺特別公開 (2015年5月) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1491027.html

臨済寺の襖絵 (2017年1月 臨済寺臨時公開) https://bibouroku.eshizuoka.jp/e1757481.html

お時間がございましたら是非ご覧ください。

なお、この追記は2020年5月に書き加えておりますが、2020年5月19日の定例公開はコロナウイルスの影響で中止となりました。
【2020年は開催中止】臨済寺 特別公開 https://www.at-s.com/event/article/living/120542.html

「臨済寺」関係のほかの記事はこちらをクリックしてください(「臨済寺」関係の記事一覧へ移行)





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Posted by 旅人 at 22:13│Comments(2)葵区
この記事へのコメント
今日の写真とコメントでより一層旅人さんのファンになりました。カエルの卵まで見入る目と,レンズに映した文化の背景のコメントまで心にしみ入ります。よく話せるようでしたらこの道に入ってなかったという言葉を耳にしますが,興味にとりつかれてその道に入っていけば,手先も言葉も一体になるのでしょうね。そのような姿勢でカメラの旅を続けられる旅人さんに拍手です。
Posted by 山田勝己 at 2011年05月21日 08:49
山田勝己さま、おはようございます。
ブログを書くようになって、普段気に掛けないことに注意をそそぐ、ということが増えてきたように思います。「モリアオガエル」も、5年ぐらい前ならさして注意していなかったのではないか、と思います。他所で「モリアオガエルの卵」を見、そのことを記事にしたことがあったということが、臨済寺の池のほとりでの卵の存在に気付かせられたようです。
ブログを書き始めて3年余りになるのですが、まだ「言葉」を自由に、思ったままに書くことは出来ていないようです。(「思っていないことは書かない」という事を大前提にしているのですが、まだ表現に「欲」が出るようです。)
まだ「手先も言葉も一体」とは程遠いのですが、それでも、書き続ける、撮り続けることで、まだ良くなっていくと思っています。
Posted by 旅人旅人 at 2011年05月21日 10:27
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