2020年01月23日
飛騨古川 三寺まいり

初めて飛騨古川の町を訪れたとき
地元の人から
「"三寺まいり"に来てみるといいよ」と言われたのは
25年以上も前のことだったと思う
その言葉を気に留めながらも
思いの外長い年月が立ってしまった
三寺参りは1月15日の夜ときまっている
旧正月の行事かと思ったのだが
この日は浄土真宗の開祖親鸞聖人の命日の前夜にあたる
つまり、親鸞聖人の遺徳をしのんで
命日の前夜にこの地の三つの大寺に参拝したのが
この行事の始まりだったようだ
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2019年12月31日
8月6日の広島

今年もはやくも年の瀬となり
いつものことながら悔いの残る一年となってしまった
やり残したことも多い
そうしたなか
八月に行った旅のことについて書き残したい
本来はすぐに書くべきことだったのだが
後回しにしていた
多分、この小文に気を留める人はいないだろうし
私もまだ整理はついていない

2019年8月6日 広島 平和記念公園 原爆死没者慰霊碑 360度パノラマ写真 posted by (C)備忘録 旅人
8月6日の朝、慣れない早起きをして宿を出る
意外に思う人もいるかもしれないのだが
広島の平和祈念式典は一般人も参列することが出来る
式典は8時から始まるのだが
開場は6時半ごろ
実際に、開場の時刻に行けば、席に座ることはできる
そして、7時ごろにはほぼ席は埋まる
宿を出たときにはかなり怪しい雲行きだったのだが
式典直前からは本降りの雨
おそらく「あの日」を偲ぶことの出来るような天候ではないのだが
もしかしたら犠牲者への手向けの雨だったのかもしれない
(実際、式典が終わって暫くしてから、雨は止んだ)
慰霊碑の前は、花を手向ける人々の長蛇の列
式典の始まる直前には犠牲者への「献水」が行われる
実質的にはこれが式典の始まりなのだろう 続きを読む
2019年12月22日
ヘンデル メサイア (グランシップでの演奏会)
ヘンデル:オラトリオ《メサイア》 HWV 56
鈴木雅明(指揮)
ジョアン・ラン(ソプラノ)
オリヴィア・フェアミューレン(アルト)
セイル・キム(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
2019年12月20日 静岡・グランシップ中ホール「大地」
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
メサイアを演奏会で聴くのはずいぶんと久しぶりのように思う
おそらくは11年前に東京で聴いて以来だろうか
その時の演奏団体も今日と同じバッハ・コレギウム・ジャパンだから
メサイアに関してはこの楽団と随分と縁があるのかもしれない
素人の耳には、多分以前の演奏とそう違いはないように聴こえたかもしれない
しかし、合唱と歌手の編成には一つだけ違いがあった
11年前にはアルトの歌手とパートには
カウンターテナーが混じってたのだが
今回は「アルトパートは女声」に限っていた
それがどのような効果を持っていたのかは分からないが
今日の合唱は全編にわたって純度の高い響きを保っていたように思う 続きを読む
鈴木雅明(指揮)
ジョアン・ラン(ソプラノ)
オリヴィア・フェアミューレン(アルト)
セイル・キム(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
2019年12月20日 静岡・グランシップ中ホール「大地」
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メサイアを演奏会で聴くのはずいぶんと久しぶりのように思う
おそらくは11年前に東京で聴いて以来だろうか
その時の演奏団体も今日と同じバッハ・コレギウム・ジャパンだから
メサイアに関してはこの楽団と随分と縁があるのかもしれない
素人の耳には、多分以前の演奏とそう違いはないように聴こえたかもしれない
しかし、合唱と歌手の編成には一つだけ違いがあった
11年前にはアルトの歌手とパートには
カウンターテナーが混じってたのだが
今回は「アルトパートは女声」に限っていた
それがどのような効果を持っていたのかは分からないが
今日の合唱は全編にわたって純度の高い響きを保っていたように思う 続きを読む
2019年12月20日
日本聖公会 奈良基督教会 - 寺社建築による教会堂

奈良という土地は何度も訪れた
しかし、個人的には行き慣れた土地ではあっても
いまでも「初めて訪れた場所」がある
今回は時々雑誌等で紹介されることのある
「寺社建築のようなキリスト教会」を訪れることが出来た
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2019年12月13日
奈良 - 私にとっての「かわりばえのしない」旅

秋の季節、奈良への旅
長年の習慣
京都で夜行バスを降り
電車で早朝の奈良に向かう

奈良公園 鷺池 浮見堂 posted by (C)備忘録 旅人
まだ静まり返った興福寺の境内を過ぎ
鷺池の浮見堂へ行くのが
まず最初の習慣
紅葉の季節には早いかもしれないが
それでも気の早い木々はもう色付いていて
鷺池の水面にカラフルな色彩を映し出している
誰にも邪魔されず、静かに楽しむ事の出来る
奈良の風景
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2019年11月23日
青葉シンボルロード、雨の日のイルミネーション
2019年08月02日
日本平の花火

静岡市内で行われる3つの大きな花火大会の内
一つが終わり、一つは中止となった
安倍川の花火は二年連続の中止
今年は楽しみにしていたから少し残念だったのだが
ここ数年雨に祟られていた日本平の花火は
今年は天候に恵まれた 続きを読む
2019年03月05日
大旅籠柏屋の等身大雛人形(2019年)
2019年02月15日
田貫湖の夜 - 冬の星空

良く晴れた冬の日
田貫湖畔に宿をとったのは1月の末だった
この頃の田貫湖畔は雪の積もっていることも良くあるのだが
今年は全くその気配はない
富士山の頂でさえ雪は薄く
山肌に雪の筋を刻み込んでいるのが
わずかに冬のしるしとなっている 続きを読む
2018年12月25日
メサイア
今年も年末となってしまった
歳をとるにつれて時の流れをより早く感じるようになるのだが
それにしても今年のそれは例年以上のものだったように思う
忙しかったわけではない
むしろ無為に過ごしていたというほうがよい
充実感が無いから余計に時の流れを早く感じたのだろう
続きを読む
歳をとるにつれて時の流れをより早く感じるようになるのだが
それにしても今年のそれは例年以上のものだったように思う
忙しかったわけではない
むしろ無為に過ごしていたというほうがよい
充実感が無いから余計に時の流れを早く感じたのだろう
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タグ :音楽
2018年06月20日
一本の楠、1945年6月20日の記憶

赤十字病院の前に一本の楠がある
この季節になれば時々新聞でも記事になるから
知っている人も多いかもしれない
しかし、わざわざ此処にこの木を訪ねに来る人は
それほど多くないかもしれない
世間一般には
「6月」は「8月」のように「平和」を語る時期ではないらしい 続きを読む
2018年04月30日
原谷苑-魅了される桜風景 京都の桜2018年(2)

一日目の京都桜見物
午前中は哲学の道を歩いたが
その後は平安神宮と二条城に出掛けた
既にソメイヨシノは見頃を過ぎていたのだが
枝垂れ桜は比較的見頃の木が多かったため
枝垂れ桜の多い平安神宮と二条城に出掛けた
そのこと自体は正解で、どちらも見ごろだったのだが
記事では割愛したい
ただ、「枝垂れ桜の名所」を目当てにすれば
まだ最盛期の桜を見ることが出来る、という当てはできた
その基準で行き先を再検討した結果
翌日は「原谷苑」という近年知られるようになってきた
「桜の名所」に行くことにした
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2018年04月26日
哲学の道 京都の桜2018年(1)

年が明けてからの出来事も多少落ちついてきた
そうした中ふと思いつく
「久しぶりに京都の桜を見てみたい」
京都に宿を取って出かけるのは何年ぶりだろうか
夜行バスに乗り夜の明けかけた京都に着く
「静岡まつり」の終わった静岡の桜は見頃の後半となっていた
「京都の桜はまだ大丈夫だろうか」という多少の不安を感じつつ
地下鉄を乗り継いで蹴上インクラインへ向かう 続きを読む
2018年03月20日
一つの「個人的で簡易な記録」

前回の記事から3カ月は経っただろうか
その間に寒い冬を通り抜けて春となった
まだ寒さを感じていたのだが
いつの間にか桜のつぼみは膨らみ
駿府公園を訪れてみたら
もう三分咲き程の桜があるのを見て
私自身の季節感の狂い様にいささか驚いている
今年の正月、近くの神社へ初詣に出掛けたとき
今年も「穏やかではないがいつも通りの一年を過ごしていくのだろう」と感じていた
続きを読む
2017年12月08日
洞慶院の紅葉 (2017年秋)

静岡市近郊の紅葉の中では
洞慶院の紅葉が一番きれいだと思っている

2017年11月29日 洞慶院 紅葉(1) HDR posted by (C)備忘録 旅人
規模は大きくないがモミジの赤が鮮やかなうえに
時間差を置いて色付いていくため
紅葉だけをとっても赤・黄・青葉それぞれの色が織り成す
パッチワークのような色彩が美しい

2017年11月29日 洞慶院 紅葉(12) HDR posted by (C)備忘録 旅人
その美しさが
山里にある寺院の落ち着いた風景の中で
一枚の絵となる 続きを読む
2017年10月15日
テレマン パリ四重奏曲
ゲオルグ.フィリップ.テレマン
パリ四重奏曲第3番 ト長調
パリ四重奏曲第4番 ロ短調
パリ四重奏曲第5番 イ長調
パリ四重奏曲第6番 ホ短調
アンコール
G.Ph.テレマン
パリ四重奏曲第1番 ニ長調 第6楽章
青島由佳(フラウト・トラヴェルソ)
櫻井茂(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
小玉安奈(バロック・ヴァイオリン)
戸﨑廣乃(チェンバロ)
(2017年10月14日 静岡音楽館AOI
-・-・-・-・-・-・-
「テレマン パリ四重奏曲」
この演奏会告知を見たとき
私はまず自分のCD棚の中にこの曲を探した
確かにそこには開封された
(しかしほとんど聴いていない)この曲のCDがあった
この曲の印象はほとんどなかった
あらためてCDをかけてみたのだが
「ターヘルムジークのテレマン」の面影を認めながらも
「耳に心地よい音楽」以上の印象はなかった
しかし、このような曲こそ
演奏者と同じ空気の中で聴かなければならないことを痛感した
続きを読む
パリ四重奏曲第3番 ト長調
パリ四重奏曲第4番 ロ短調
パリ四重奏曲第5番 イ長調
パリ四重奏曲第6番 ホ短調
アンコール
G.Ph.テレマン
パリ四重奏曲第1番 ニ長調 第6楽章
青島由佳(フラウト・トラヴェルソ)
櫻井茂(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
小玉安奈(バロック・ヴァイオリン)
戸﨑廣乃(チェンバロ)
(2017年10月14日 静岡音楽館AOI
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「テレマン パリ四重奏曲」
この演奏会告知を見たとき
私はまず自分のCD棚の中にこの曲を探した
確かにそこには開封された
(しかしほとんど聴いていない)この曲のCDがあった
この曲の印象はほとんどなかった
あらためてCDをかけてみたのだが
「ターヘルムジークのテレマン」の面影を認めながらも
「耳に心地よい音楽」以上の印象はなかった
しかし、このような曲こそ
演奏者と同じ空気の中で聴かなければならないことを痛感した
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タグ :音楽
2017年06月08日
「海辺のマルシェ」 シズオカ×カンヌウィーク2017 (360度パノラマ)
2017年05月27日
「街角のマルシェ」 シズオカ×カンヌウィーク2017

「シズオカ×カンヌウィーク」は今年は8回目となるのだという
もうだいぶ長く続いているように思えるのだが
「まだ”8回目”なのか」と少々意外なようにも思えてくる
「街角のマルシェ」は七間町の石畳の道によく似合う
普通のまつりの露店とは違う、特別な雰囲気の統一感がある 続きを読む
2017年05月06日
マロニエ・マルシェ ― マルシェの季節

桜の季節はいつの間にか過ぎてしまった
もちろん見なかったわけではない
しかし、タイミングについての「勘」が鈍ってしまったようだ
だが、春は確かにやってきた
気候にも、花々にも、行事にも
春の息吹を十分に感じ始める 続きを読む
2017年03月27日
蜷川実花展 静岡県立美術館

「デザインされた写真」の究極だろうか
「対象を作り込む」写真
「ポップアート」のような写真
鮮やか過ぎる色彩
確かに強烈な印象を刻み付けるのかもしれない
しかし目は「飽和状態」、考えることを放棄させられる
有名な写真家であること
展示室の一部に気になる展示方法があった事
そして展示室の一部で写真撮影が可能だったこと
これらの理由で今回の写真展に足を運んだ 続きを読む