2010年09月11日

門司港駅と九州鉄道記念館

門司港駅と九州鉄道記念館

長崎から博多までの移動は、当初JRを使うつもりだった
しかし、この二都市間は高速バスが頻繁に走っている
(一時間に3~4便、時間帯によっては最高6便)
「九州号」という名前のバスは3列シートでゆったりとしており
また、運賃も2500円と安かったので、またしてもバス移動となる

博多では到着後は休息に当てる

翌日、門司港へ行く
今回の旅行で初めてのJR線利用となる
この日は朝寝坊してしまったため、門司港で使える時間は少ない

門司港駅、二年ぶりの下車


(写真をクリックしてください 拡大します)

頭端式ホームを進行方向に向かって歩けば先端が改札

ホームの根元付近には「0哩(マイル)標」がある
かつてここが九州の鉄道起点だった

ここから長めるホーム先の風景はのどかな感じがする
この付近は都市という雰囲気は無いように思うが
駅前は港湾都市として賑わっていた頃の名残もある



(写真をクリックしてください 拡大します)

二年前にも写真を撮ったので
今回は駅舎内の「広い範囲を一枚に収める」事に専念する



(写真をクリックしてください 拡大します)

駅舎は国重要文化財に指定されている
建築当時の雰囲気を残すように、幾つかの案内板は筆書きの右から読む看板になっている
昔の少し洒落た駅舎
木のドア、木の腰板、木の縁取り
少し懐かしい雰囲気




日常から離れた雰囲気があるから
「旅の出発点」に相応しい
でも、もし日常生活の中で、通勤通学に日々この駅と付き合うとしたら
それもまた楽しいように思う
「見守ってくれる」という懐の深さもこの駅舎にはある





駅から200mほど歩くと九州鉄道記念館がある
二年前にも事項にきたときは、此処には寄らなかった
九州各地で使われていた車両などを展示している




展示されている車両はそれほど多くない
幾つかの蒸気機関車、ボンネットタイプの特急車両








運転台付近が丸くなった気動車は珍しい
室内も木がふんだんに使われ懐かしさを感じる




しかし、私が一番懐かしく思ったのが寝台電車581系
昼間は座席特急、夜は寝台特急として各地を往復していた
九州との関わりとしては、大阪と九州各地を結んでいたようだが
私は東北本線でお世話になった(東北本線では同系列の583系)
寝台特急としては「はくつる」「ゆうづる」、座席特急としては「みちのく」に乗った事がある
三段式のB寝台は中段や、特に上段は起き上がる事ができないほど狭い
とにかく寝ることだけしか出来ないスペース
ところが下段は、高さはともかくとして、幅はA寝台並みに広い
居心地が格段に良いから「下段」を指定して特急券を出してもらうのだが
そのことはみんな知っているから下段が取れないこともある
一度寝台を嫌って座席のグリーン車に乗ったこともあった
(昼間に座席特急となるためグリーン車を連結していた)
金額は寝台料金とほぼ同じ、ただ頭上を押さえつける物の無いのが気持ちよかった
寝返りも打てないから、今座席車で夜を明かすのは私には無理かもしれないが
学生の頃は4人掛けのボックス席で一晩過ごすことも多かったのだから
グリーン車のリクライニングを深く倒すのは十分に贅沢だった




この寝台電車が昼間は座席特急となると、普通席は四人掛け向かい合わせのボックスシートになる
四人掛けボックスシートは特急らしくない、と今なら文句が出るだろう
しかしローカル列車の四人掛け席とは比較にならないぐらいゆったりとしていた
しかもこの編成には「食堂車」も連結していた
古きよき時代の「特別急行列車」だった




屋内展示場となっているレンガ積みの建物は
旧九州鉄道本社社屋 1891年(明治24年)竣工




門司港駅と九州鉄道記念館数日前まで長崎でレンガ積みの教会堂を幾つか見てきた時に得た知識でこの建物のレンガの積み方を観察すると
「フランス積み」で建てられていた

レンガの長手面と小口面が一列の中に交互に出てくる積み方は
壁の表面に一種の連続した織り柄のような模様を造る











(写真をクリックしてください 拡大します)

内部は古い客車、鉄道模型、切符類、ヘッドマーク、諸設備品の展示




九州鉄道記念館と門司港駅との間に
門司港レトロ観光列車「潮風号」の乗り場(駅)がある
めかり駅まで2.1km、表定速度15km/h、所要時間10分は「日本一遅い列車」なのだそうだ




此処ではにわか「乗り鉄」になって、往復乗車した
風通しの良いトロッコ列車




僅か10分の乗車のため景観の良い車窓は少ないが、途中では関門大橋を見るのがハイライトだろうか




途中、トンネルの中では天井にこの地で取れる魚介類の絵が蛍光色で浮かび上がるようになっている

このようにして、九州を去るまでの僅かな時間を門司港周辺で過ごした
この後門司港駅から門司駅まで戻る




にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 静岡(市)情報へ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

同じカテゴリー(福岡県)の記事画像
フェリーで門司から神戸へ戻る
門司港駅  福岡旅行(16)
関門人道トンネル  福岡旅行(15)
関門海峡  福岡旅行(14)
門司  福岡旅行(13)
博多の屋台  福岡旅行(12)
同じカテゴリー(福岡県)の記事
 フェリーで門司から神戸へ戻る (2010-09-11 21:41)
 門司港駅  福岡旅行(16) (2008-09-15 11:30)
 関門人道トンネル  福岡旅行(15) (2008-09-15 09:30)
 関門海峡  福岡旅行(14) (2008-09-14 09:30)
 門司  福岡旅行(13) (2008-09-13 09:30)
 博多の屋台  福岡旅行(12) (2008-09-05 11:30)

Posted by 旅人 at 01:19│Comments(0)福岡県
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
門司港駅と九州鉄道記念館
    コメント(0)