備忘録に代えて

先日の記事｢静岡ピカデリー屋上のプラネタリウム跡｣を書いたときは
プラネタリウム跡の中に入ることはできなかった
しかし、昨日（９月２４日）はプラネタリウム跡の中で七間町映画街を回顧する催事があったため
初めて（そしてもう二度とは無いが）中に入ることができた
（green drinks 静岡 vol.5「LIVE TODAY ~映画館のある街」）

築５０年を経たプラネタリウム跡の内部は
所々痛みを確認することができたものの
基本的にはきれいに保たれていたようだ

そのようなスペースの中で
七間町映画街の沿革、絵、写真等の展示が行われた

2011年9月24日　七間町映画街　静岡ピカデリー屋上　プラネタリウムドーム　内部　パノラマ写真　Little planet　2 posted by (C)備忘録　旅人
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ドームの中を、歩幅でおおよその大きさを測りなおしてみる
１０歩半、１歩を７５ｃｍと見ると８ｍ余りの大きさ
これは先日の記事のときに測った大きさとほぼ同じ
壁には｢北｣｢西｣を示す札が掲げられている（多分「南｣｢東｣の札もあるのだろう）
プラネタリウム時代の面影を残す物

ドームの壁面は木材で内装されている
無機質になりがちな空間が、いくらか柔らかくなっている

ドーム天井は、最初の予想は布などで内張りされているのかと考えていたが
実際にはモルタルで成形されていた
５０年の歳月は、モルタルのドーム天井に多くのひび割れを作っている




2011年9月24日　七間町映画街　静岡ピカデリー屋上　プラネタリウムドーム 内部 posted by (C)備忘録　旅人
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2011年9月24日　七間町映画街　静岡ピカデリー屋上　プラネタリウムドーム 床に置かれたポスター posted by (C)備忘録　旅人
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このドーム下部の壁面をいっぱいに使って
昔の写真、沿革をしたためたボード、映画スターの絵などが掲げられる
床の一部には昔のポスターを敷いている
また、ドーム天井には昔のチラシ・広告・チケット等の写真をスライドで写している

このプラネタリウム跡の中に入るのは、私にとって最初で最後のことになるだろう
そして、写真として残すのも、同様に最初で最後、このとき一度の機会しかない
一脚にパノラマ撮影の為の専用のアダプターと小さなデジカメを取り付け
ドームの中をくまなく（天井や足元も含めて）撮り収める

自宅に戻って、５０枚余りの元画像をパソコンで接合する




2011年9月24日　七間町映画街　静岡ピカデリー屋上　プラネタリウムドーム　内部　パノラマ写真　360° posted by (C)備忘録　旅人
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（画像右上の"□"をクリックすると、パノラマサイト｢花鳥風月｣の該当ページで、
　拡大表示されたパノラマムービーを見ることが出来ます）



ドーム天井部分は、接合の手がかりとなる模様等が無いので
天井部分の接合に失敗する可能性も大きかったが
無事に｢形にすること｣が出来た
（ムービー画像をマウスで上下左右にドラッグすれば、天井や床の付近も見ることが出来る）

このような形の画像にすることで、｢ある一点からの視点｣で内部をくまなく記録することが出来たと思う
もちろん、完全に全てを撮り尽くしたわけではない
多分に自己満足かもしれない
しかし、ただ一度の機会に私に出来る方法で、兎にも角にもプラネタリウム跡の記録を残した

この日、多くの人たちがここを訪れ、たぶん多くの写真に収められただろう
もう、確実に失われてしまうプラネタリウム跡（そして、映画街の三館）を記録した多くの写真の中に
この記事に掲載した数枚の写真も加えさせてほしい

このプラネタリウム跡は、そして映画街の三館の建物は
多くの人たちに記録され、記憶に刻まれながら
あと僅かで終焉を迎える


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