2014年03月06日

「ロダン館」 静岡県立美術館(2)

「ロダン館」 静岡県立美術館(2)


以前、おおよそ三年前に一度「ロダン館」について書いたことがあったのだが 
昨年の5月と6月に、改めて「ロダン館」内部の360度パノラマを取り直した 
その撮影からだいぶ時間がたってしまったのだが 
此処でその画像を紹介してみたい 

なお、ロダン館についての感想は3年前とさして変わらないので 
前回の記事を読んでいただきたいと思う
2011年5月16日記事 「ロダン館」 静岡県立美術館



2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(1) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(1) HDR posted by (C)備忘録 旅人


静岡県立美術館 ロダン館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(2) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(2) HDR posted by (C)備忘録 旅人


バスティアン=ルパージュ像(ロダン作)  静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(3) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(3) HDR posted by (C)備忘録 旅人


考える人 (ロダン作)   静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(4) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(4) HDR posted by (C)備忘録 旅人


フギット・アモール(去りゆく愛)  ロダン作の大理石像    静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)



2013年6月2日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(1) HDR
2013年6月2日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(1) HDR posted by (C)備忘録 旅人


地獄の門 (ロダン作)   静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年6月2日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(2) HDR
2013年6月2日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(2) HDR posted by (C)備忘録 旅人


バルザックの頭部 (ロダン作)   静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(7) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(7) HDR posted by (C)備忘録 旅人


ユスターシュ・ド・サン=ピエール(カレーの市民 単身像 ロダン作)   静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)




2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(8) HDR
2013年5月29日 静岡県立美術館 ロダン館 360度パノラマ写真(8) HDR posted by (C)備忘録 旅人


カレーの市民 五つの単身像 (ロダン作)   静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。) 


《「ロダン館」という贅沢な「体積」のなかで佇むブロンズ像》という雰囲気を 
ここでは写し取ろうと思った 

コンサートホールのような大きな空間にいる人の数は驚くほど少ない 
此処にいる人は「とてつもなく大きく囲われた空間」の中に投げ出される 
此処は屋内だが「野外と見立てる」こともできそうな空間 
それでも「此処は屋内」という特別な雰囲気の空間 

そのような空間の中で、時はゆっくりと流れる 

「此処にあるのはロダンの彫刻だ
 見る者はそのすべてに感動しなければならない」 
もしそのように言われたら 
私はそのような考え方を拒否するだろう 
残念なことだが、このロダン館の彫刻の中にも 
「何を感じたらよいのか分からない」ものはある 




ロダン ”バスティアン=ルパージュ”と”クロード=ロラン”の頭部 2011年11月23日 HDR露出合成
ロダン ”バスティアン=ルパージュ”と”クロード=ロラン”の頭部 2011年11月23日 HDR露出合成 posted by (C)備忘録 旅人


ロダン バルザックの頭部(3) 2011年11月23日 HDR露出合成
ロダン バルザックの頭部(3) 2011年11月23日 HDR露出合成 posted by (C)備忘録 旅人


ロダン ”ジャン・ド・フィエンヌ”と”ジャン・デール”の頭部 (「カレーの市民」単身像より) 2011年11月23日 HDR露出合成
ロダン ”ジャン・ド・フィエンヌ”と”ジャン・デール”の頭部 (「カレーの市民」単身像より) 2011年11月23日 HDR露出合成 posted by (C)備忘録 旅人


私は此処で、無理に「感動」を求めようとはしない 
それよりも、いくつかの気になる像の前で 
その像を見る際の「お気に入りの角度」を探している 
あるいは、2体以上のブロンズ像が作り出す 
「配置の偶然によるアンサンブル」を探そうとする 
それぞれのブロンズ像は 
そもそも単体で広場などに置かれるのが目的だったのだ、と思うと 
一つの空間に多くの像があるというのは 
一体々々の像にとっては「予期せぬ偶然」に他ならないだろう 
だから、この場でその「偶然」を享受するのも 
また一つの楽しみなのだと思う 




クロード・ロラン(3) HDR  静岡県立美術館
クロード・ロラン(3) HDR  静岡県立美術館 posted by (C)備忘録 旅人


考える人(3) 2011年5月4日 HDRトーンマッピング
考える人(3) 2011年5月4日 HDRトーンマッピング posted by (C)備忘録 旅人


フィギット・アモール (大理石像) (4) HDR  静岡県立美術館
フィギット・アモール (大理石像) (4) HDR  静岡県立美術館 posted by (C)備忘録 旅人


ロダン ピエール・ド・ヴィッサン 頭部 (「カレーの市民」単身像より) 2011年11月23日 HDR露出合成
ロダン ピエール・ド・ヴィッサン 頭部 (「カレーの市民」単身像より) 2011年11月23日 HDR露出合成 posted by (C)備忘録 旅人


アンドリュー・ダンドル 《カレーの市民》より(3) HDR  静岡県立美術館
アンドリュー・ダンドル 《カレーの市民》より(3) HDR  静岡県立美術館 posted by (C)備忘録 旅人

それとは別に 
私はときどき「あのブロンズ像はどのような顔つきだっただろうか」と 
疑問に思うことがある 
もし頭部だけのブロンズ像ならば顔つきが見る対象だからよいだろう 
しかし全体像の場合、全体のフォルムに気を捕らわれて 
その像の顔がどのような感情を示していたのか、とんと思い浮かばない 

たとえば、右腕をあげ 身をよじらしている”ピエール・ド・ヴィッサン”の顔は 
恐怖のためか、顔もくしゃくしゃになっている 
その堀の深さは格別に印象的なのだが 
それではうつむいた頭を両手で抱えている”アンドリュー・ダンドル”はどんな顔をしていたのだろうか 

全体を見ていた時には腕で頭が隠れるため、その表情は想像に任せるほかない 
恐らく苦悩の表情を浮かべているのだろう 
だが不思議に、正面に回ってその顔つきを確かめることはしないように思う 
そして、腕の中にうずくまっているその顔を見たとき、私は当惑した 
少なくともそれは苦悩の表情ではないように思えた 
それは「厄介なことを引き受けてしまった小市民の当惑」といった表情のように思う 
少なくとも「英雄的」な顔つきではない 
決然とした”ジャン・デール”とも、苦悩をあらわにした”ピエール・ド・ヴィッサン”とも違った 
対照的な顔つきかもしれない 


少々脱線したが、この場所に来ると何かしら楽しむ方法を見つけるか 
ただぼんやりと眺めているか 
そのどちらかになるように思う 



360度パノラマ写真 「チューリップに愛をこめて、永遠に祈る」 静岡県立美術館 草間彌生展
360度パノラマ写真 「チューリップに愛をこめて、永遠に祈る」 静岡県立美術館 草間彌生展 posted by (C)備忘録 旅人


undefined草間彌生 「チューリップに愛をこめて、永遠に祈る」  静岡県立美術館 in japan
(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)

この画像は「おまけ」だ 
やはり昨年の5月に撮影したもので 
「草間彌生展」で「展示」された作品の一つ 
覚えている人も多いだろう 
それだけ記憶に残る作品だ 

ロダン館の「贅沢な体積」に対して 
この空間は「錯覚」で「空間の狭さ」の感覚を麻痺させてしまう 
その場にいて「楽しい空間」だった 

草間彌生氏の「絵画」は私には理解の難しいものだったのだが 
立体的な造形物はエンターテイメント的な「溶け込みやすさ」があるように思う 





フォト蔵 「静岡県立美術館とその周辺 」










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Posted by 旅人 at 16:25│Comments(2)駿河区
この記事へのコメント
こんにちは。

特に最後の草間彌生のパノラマはインパクトありますね。空間全体を強いコンセプトで埋め尽くしてあるだけに、パノラマという撮影方法が活きるんでしょうね。
Posted by kanageohis1964 at 2014年03月06日 19:07
kanageohis1964さん、こんばんは。
コメントいただきありがとうございます。

360度パノラマは真上にも真下にも視点が動く、大変面白い表現方法なのですが、特に撮影対象が野外の場合など、画面の下部(時には上部も)1/3ぐらいは見るべきものが何もないという画像が多く見られます。それはわたしの場合も同様で、「風景の記録・景観の記録」という観点から見た場合はそれも止むを得ないと考えています。今回の「ロダン館」画像も、「床の写る割合」をどれだけ減らすかが問題でした。
それだけに「360度」で表現したいと思ったときには、普段は疎かになりがちな真上や真下にもなにがしらの対象物があるような画像を作りたいと考えています。

コメントを頂いた草間彌生氏の「部屋」はその場所のすべての面が赤い水玉で覆われているという、徹底して「360度パノラマ」に最適な空間でした。この「部屋」が撮影可だったのは非常に幸運な事だったようです。
Posted by 旅人旅人 at 2014年03月06日 21:39
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