2017年02月28日

河津桜(2017年)

河津桜

下賀茂温泉の桜を見た翌日 
今度は河津の桜を見に行く 
昨日は晴れたが、この日は曇り 
そして間もなく雨が混じり始める 

河津桜 館橋~浜橋間(1)
河津桜 館橋~浜橋間(1) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 館橋~浜橋間(3)
河津桜 館橋~浜橋間(3) posted by (C)備忘録 旅人

そのような不安定な天候だったのだが 
見物客の数は下賀茂温泉とは比べ物にならないほど多い 
電車が到着するたびに駅は観光客であふれかえり 
館橋の付近は多くの人々で混雑している 

天候は雨が降ったり止んだり、その繰り返し 
降る時はかなり強く降る 
この日は諦めて早めに帰ろうと思ったぐらいだ 
しかし、雨が止むとその決意も大きく揺らぐ 



河津桜(2017年)

何度目かの小康状態となった時 
意を決して「修善寺温泉行」のバスに乗る 
目指すのは「筏場」というバス停だ 
駅から3㎞か4kmぐらいのところだからそれほど時間はかからない 




河津桜 峰橋~峰小橋(1)
河津桜 峰橋~峰小橋(1) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 峰橋~峰小橋(2)
河津桜 峰橋~峰小橋(2) posted by (C)備忘録 旅人

「筏場」でバスを降り、川沿いに向かって歩き始める 
割とすぐに川沿いの桜並木に行きつく 
3.5kmにわたって続く河津川の桜並木の、此処が始点となっている 
しばらくは左岸のみの並木道だが 
じきに右岸にも桜並木が現れてくる 
まだ若い木のようでさほど大きくはないが 
枝一杯に花をつけた木々の並木道はすでに見応えがある  



河津桜 峰橋~峰小橋(3)
河津桜 峰橋~峰小橋(3) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 峰橋~峰小橋(4)
河津桜 峰橋~峰小橋(4) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 峰橋~峰小橋(6)
河津桜 峰橋~峰小橋(6) posted by (C)備忘録 旅人

ここから歩き始めることの利点は二つ 
川の上流から下流に向かって歩く道は自然となだらかな下り坂となり 
歩くのが大変楽になること 
そして、この付近は観光客が少ない(あるいはほとんどいない)ため 
実に静かに並木道の散策が出来る 
桜並木の質は下流付近の並木とそれほど変わらないから 
もし河津で静かに桜並木を散策したいのならば 
ここから歩き始めるのがよいと思う 

峰小橋を越えて少し歩いたところで 
左岸の左側に駐車場が見えてくるのだが
ここは「涅槃堂駐車場」といって 
近くにある「涅槃堂」参拝者の為の駐車場となっている 
そこで、桜並木は一休みして 「涅槃堂」に立ち寄る 



河津桜(2017年)


沢田地区にある「涅槃堂」は
堂の中に涅槃佛とそれを取り囲む群像を安置している
涅槃佛自体が日本では作例が少ないというが 
屋内にある涅槃佛は国内で6例 
そのうち木像は4例を数えるにとどまるという 
また静岡県内ではここのみだそうだ 
1800年より以前の作というのが今までの説らしいのだが 
最近では江戸時代前期頃までに制作年代が遡る可能性があるという 




(画面の中を直接ドラッグすると、画像を回転することが出来ます
 また、画面にマウスを合わせると右上付近に拡大のマークが出ます
 そのマークをクリックすることで大きな画面でパノラマ写真を見ることが出来ます。)

河津桜(2017年)

河津桜(2017年)


像の造形、特に顔の表情などに拙さを感じる 
(目や鼻の造形が直線的でエッジが立ちすぎている、など) 
しかし表情が民芸品ような素朴な雰囲気を感じさせられる 
在京の仏師のような名のある人の作ではなく 
地方の「腕に覚えのある人」が作ったような気がする 
この土地の人々によって大切に守られてきた堂宇であり仏像であるという 
背景を感じながら拝観するべきなのだろう 



河津桜 涅槃堂上の見晴らし台より
河津桜 涅槃堂上の見晴らし台より posted by (C)備忘録 旅人

涅槃堂の敷地より上に上ると河津川の桜並木を一望できる高台がある 
並木の中を歩くだけでなく 
この様な場所から眺めてみるのもまた面白い 



河津桜 かわづいでゆ橋下流の「桜トンネル」
河津桜 かわづいでゆ橋下流の「桜トンネル」 posted by (C)備忘録 旅人

涅槃堂を参拝している間に雨が強くなり 
しばらくの間様子を見ていたのだが止む気配はない 
傘を忘れたのは失敗だったのだが 
旅行鞄の中に簡易的な雨合羽が入っていたのは 
偶然だったとはいえ幸運な事だった 
ペラペラの頼りない代物ではあったものの 
これを羽織って雨の中を歩き始める 
幸い雨はそれからしばらくして小降りとなり 
「豊泉橋」付近の足湯処で雨合羽を脱ぐ 
それより後は雨に降られずに済んだ  



河津桜 来宮橋~荒倉橋(1)
河津桜 来宮橋~荒倉橋(1) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 来宮橋~荒倉橋(2)
河津桜 来宮橋~荒倉橋(2) posted by (C)備忘録 旅人

河津桜 来宮橋~荒倉橋(3)
河津桜 来宮橋~荒倉橋(3) posted by (C)備忘録 旅人

このあたりからは通常の桜並木観光コースの圏内に入り 
人の数も目立って増えてくる 
ここから先は「桜まつり」を楽しむ場となるようだが 
4時近くになり、また先ほどの雨の影響もあり 
道端の露店の多くは店を閉めてしまった 
たまたま営業していた店は「半額セール」を開始している 
これ幸いと言わんばかりに「肉の串焼き」数本と団子などを頬張る 
後は見慣れた桜並木と人波を見ながら駅に向かう 

天候には恵まれなかったのだが 
それでもそこそこに河津の桜を楽しむことが出来た
雨の日の記録だから 
筏場からゆけむり橋の間の桜並木について
天候の良い日も同様に人の少ない桜並木の散策が出来るかについては 
断言できないのだが 
平素でもゆけむり橋よりも上流の桜並木は格段に人の数が少なくなるから 
筏場から桜並木の散策を始めれば 
桜並木の前半は静かな散策をすることが出来そうな気がする 
そして、静かな散策から中心部の「おまつり」の雰囲気への穏やかな変化を 
理想的な形で楽しむことが出来るように思う


     





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