備忘録に代えて

天竜寺から「竹林の小径」を通って常寂光寺へ向かう　



2011年12月5日　嵯峨野　紅葉(1)　HDR
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2011年12月5日　嵯峨野　紅葉(2)
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途中にも、様々な紅葉の景観　
ある所では水面に紅葉が映え　
またある所では「紅葉のトンネル」のように覆い茂る　

途中、また雨に降られ、雨宿りをしながら先に進む　

2011年12月5日　常寂光寺　紅葉　パノラマ写真(1)　仁王門前
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この時期の常寂光寺は「紅葉の為にある」様な雰囲気を感じさせる　
もちろん緑深き時に訪れても、仁王門付近の深遠な趣を感じることは出来る　
しかし、秋深き時期に、一たび山門の中に入ると　
境内ではほぼ隙無く紅葉の景観に囲まれている　



2011年12月5日　常寂光寺　仁王門　紅葉
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全ての季節は　
その終期になると季節が去っていくことを惜しむ感情があるように思う　
特に行く秋を惜しむときは、他の季節よりも感傷的な思いに耽る　
それは、「次の季節」の厳しい、モノトーンの世界から引き出される「憂鬱」なのかもしれない　
（次の「色鮮やかな時期」は、年を越して春まで待たなければならない）　

常寂光寺の、仁王門から伸びる石段を登りながら付近の紅葉をいとおしむ時　
どこかにそのような「感傷」を感じているように思う　
そしてこの情感は、本堂付近で一度途切れ、若干開放的になった後　
再び多宝塔までの坂道で現れ、そのまま続いていく　



2011年12月5日　常寂光寺　紅葉　パノラマ写真(2)　多宝塔下
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2011年12月5日　常寂光寺　紅葉　パノラマ写真(3)　多宝塔付近
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多宝塔のある高台まで登ると　
多宝塔越しに京都の市街地が見える　

常寂光寺は「山寺」なのだろう　
此処まで来るのに随分坂道を登ってきたはずだ　
しかし、斜面・石段を苦労して登った、といった感じはない　
此処まで来るのに「いつの間にか」という感覚しかない　

その間、斜面に広がる紅葉を楽しんだ　
落葉の多さは、此処の紅葉がすでに見ごろの終わりであることを示していたのかもしれない　




2011年12月5日　常寂光寺　庭園　落葉
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2011年12月5日　常寂光寺　鐘楼　紅葉
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2011年12月5日　常寂光寺　パノラマ写真(4)　鐘楼下
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2011年12月5日　常寂光寺　パノラマ写真(5)　境内
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この後、本堂・鐘楼を経て、出口への下り坂を進む　
この間も、紅葉樹で埋め尽くされている　
紅葉と落ち葉とで囲まれた赤茶色の空間は　
夕刻に近いことと相まって、「心寂しさ」を感じさせる　

「初冬」の中に置き去りにされた「晩秋」　




2011年12月5日　嵯峨野　紅葉(3)　HDR
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一日中天候には翻弄されたが　
夕刻になってようやく安定したのだろう　
「美しい夕焼け」という訳にはいかないものの　
夕日が空に浮かぶ雲を薄紅く染めている　
その雲の手前には、モミジの紅色と黄色　
宿に急ぐ私の目に入った光景