2008年11月27日
大徳寺 芳春院
大徳寺の境内は一種独特の密度に包まれています
同じ禅寺でも東福寺はかなり開放的な広々とした雰囲気があり、華もあります
大徳寺は塀で結界された敷地の中に
塔頭寺院が並び立ちます
よく地方都市で寺町と呼ばれる地域がありますが
それとは比較にならない密度と広がりで
寺院が森のように存在します
訪れたのは夕方4時前
作務の修行僧が境内を清掃していました
芳春院は普段は非公開ですが
秋のシーズンには公開されているようです
特に紅葉の名所というわけではないのですが
門から玄関までの間には
鮮やかに色付いた紅葉が華を添えています
いかにも禅寺のような玄関のしつらえ
方丈の庭園は海に見立てた白砂をひき詰め
隅に極楽浄土を象徴的に表した木々や石を配している
むしろ、塀の外に見える他の塔頭寺院の屋根が借景となり
街の余計な風景が入らない眺めが好ましく感じます
芳春院が大徳寺の中でも一番北に位置しているため
このような光景を見ることが出来ます
方丈を裏手に回ると
楼閣を伴った小ぶりな山水庭園があります
楼閣は「呑湖閣」といい
金閣、銀閣、飛雲閣とあわせて「京都四閣」と称せられていますが
他の三つが建物自体主張しているのに対し
呑湖閣はあくまで庭園の一風景として調和しています
この付近の作庭は小堀遠州が手掛けたそうです
Posted by 旅人 at 13:00│Comments(2)
│京都府
この記事へのコメント
この大徳寺には、小堀遠州の墓がある塔頭があります。
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/orion/jap/hstj/kita/kohouan.html
弧蓬庵と言って、此処にある忘筌(ぼうせん)の間というところがすごく良いです。
ただなかなか見られない塔頭ですから・・・・
もし機会があれば、見て頂きたいたいです。
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/orion/jap/hstj/kita/kohouan.html
弧蓬庵と言って、此処にある忘筌(ぼうせん)の間というところがすごく良いです。
ただなかなか見られない塔頭ですから・・・・
もし機会があれば、見て頂きたいたいです。
Posted by 猫チチ at 2008年11月27日 17:14
猫チチさん、こんばんわ。
弧蓬庵
二回拝観した事があります。ただ、一番最近の拝観でも14年前の冬ですので、明確には覚えておりません。それでも小堀遠州の名前と忘筌の上半分の障子、下部の吹き放ちはよく覚えております。
いずれにしても記憶がかなり薄くなりかかっています。ぜひもう一度訪れてみたい塔中です。
弧蓬庵
二回拝観した事があります。ただ、一番最近の拝観でも14年前の冬ですので、明確には覚えておりません。それでも小堀遠州の名前と忘筌の上半分の障子、下部の吹き放ちはよく覚えております。
いずれにしても記憶がかなり薄くなりかかっています。ぜひもう一度訪れてみたい塔中です。
Posted by 旅人 at 2008年11月27日 18:30
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