2009年11月07日

浄瑠璃寺  当尾の里(3)

浄瑠璃寺  当尾の里(3)

岩船寺から50分ほど歩いて辿りついた浄瑠璃寺
こちらの方がよく知られているからだろうか
門前からしてこちらの方が華やか




とは言うものの参道入り口の土産物屋はかなり地味な雰囲気
景観を損ねていない

参拝者は奈良市内のマイナーな寺院に比べると
かなり多いようだ

浄瑠璃寺  当尾の里(3)
(パノラマ写真 写真をクリックしてください、拡大します)

この寺も紅葉の名所なのだろう
モミジが多く植えられている
写真は10月下旬のものだが
幾つかのモミジは既に色付いている
もちろん最盛期ではない
この後、もっと華やかな世界が待っているはず




三重塔は国宝
線の細い、繊細な塔
一重目は内部に心柱はおろか四天柱すらない特異な構造
三間四方の厨子として薬師如来を祀り
壁面は壁画が描かれているという
と、此処までは良いのだが
その内部の薬師如来像と壁画が
野生化したアライグマの侵入によって損傷してしまったらしい
ペットの野生化の問題が、とんだ所で表面化してしまったようだ
薬師如来像は現在修理中
三重塔も今後修理される予定らしい




本堂(九体阿弥陀堂)も国宝
内部に入ればそこは「仏様が主人の家」であることがよく分かる
人間の居場所が狭い
本堂にとって人間は「招かれざる客」なのかもしれない
天井は垂木がそのまま装飾材となっている様子
斗洪による組み手も無く、全体に簡素
スマートな建物のように思う

中にある九体の阿弥陀如来像は
もしかしたら一体一体に形の違いがあるのかもしれないが
私にはよく分からない
堂の中に座って、ひと時をすごす


外に出て、もう一度庭を見渡す
池を挟んで、本堂と三重塔が直線に並ぶ
平面図上は計画的なのだろう
しかし、岩船寺の堂塔の配置が無計画なゆえに
却って一見の元に全てを見渡せる印象の強さがあるのに対して
浄瑠璃寺の景観は、堂塔が離れているために
印象が散漫になりやすいように思う
故に浄瑠璃寺の景観は、アンサンブルの景観でなく
塔なり本堂なりを池や紅葉が引き立てることによって
印象付けられるように思う
その意味で、紅葉が盛りの時期にこそ訪れてみたい場所なのだが
いつそれが実現するのだろうか








言い忘れていたが
車道から門までの参道は
左右の草木に挟まれた細い道が長く続く
気持ちの良い道だった


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Posted by 旅人 at 02:08│Comments(0)京都府
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