2010年11月01日
蹴上 インクライン
(HDR加工による画像).......
南禅寺に行くには地下鉄で蹴上駅まで行き、そこから歩く
蹴上駅を出るとすぐにレンガ積みのトンネル通路がある
(HDR加工による画像).......
短いが風格の有るトンネル
この上にインクラインの跡がある
(HDR加工による画像).......
インクラインは、構造的にはケーブルカー(鋼索鉄道)と同じで
産業用に特化して使われる時に「インクライン」と呼ばれるようだ
蹴上では、琵琶湖疏水を使用する水運の経路の中で
高低差の有る部分を船ごと台車に載せて上流下流を行き来していた
(HDR加工による画像).......
もし鉄道として考えるなら、インクラインの線路軌間は随分広い
こんなに広い軌間に列車を走らせれば、さぞかし乗り心地の良い高速鉄道が出来るだろうと思うのだが
現実の現存するインクラインのレールはかなりデコボコで曲がってもいる
レール自体の太さもかなり細く頼りない
鉄道ではないのだから、そこらへんは「アバウト」でよいのだろう
インクラインの運用は、鉄道の普及による利用の減少を受け
1951年に廃止されたようだ
以前この場所を桜の季節に歩いた事が有る
全線に渡って植えられた桜の花とレールとの取り合わせが面白い
線路をたどって歩くと、なんとなしに懐かしさ、憧憬を感じる
時間に対する感覚が無くなっていくような錯覚を感じる
(HDR加工による画像).......
(HDR加工による画像).......
(HDR加工による画像).......
短い距離だから、起点から終点まで歩いてみる
上流部には台車に乗った三十石舟が展示されている
その奥には深い水を湛えた船溜り
更に先には水路トンネル、このトンネルの先は琵琶湖に通じている
(パノラマ写真 写真をクリックしてください 拡大します)
下流部には噴水の設置された部分があるが、ここもかつては船溜りだったのだろう
ここから京都市内を通り伏見まで舟が通っていた
インクラインの跡地は何の気なしに歩くのに雰囲気の有るところのように思う
しばらくこの傾斜地を歩いた後、南禅寺へ向かう
Posted by 旅人 at 00:52│Comments(0)
│京都府
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