備忘録に代えて

桜のシーズンになると、京都でも各所で夜桜のライトアップが行われる
今回は、各所で行われているライトアップのうち
二条城で行われているライトアップを見た

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震災の被害を考慮して
各地でイベントの中止が行われた
｢自粛｣という行為は
震災による被害に遭われた方々への連帯という意味があるほかに
実際に被害に遭わなかったとしても、その被害も酷さに対して｢ショック｣をうけ
すぐには(心理的に)何もする事ができないような状態であった事も、また事実だったと思う

｢自粛｣については、今色々な所で議論されているが
ここ｢二条城のライトアップ｣でも何らかの議論があったのだろう
入口には｢二条城ライトアップ　～哀悼の灯り～｣という一文が掲げられ
今回のライトアップの意義を語っている

｢例年より明るさを抑え｣とあるが
それは、恐らくはライトアップされた木々の色が暖色系の色合いになっていたことからも感じられる






ライトアップで公開されている範囲は、通常の公開範囲よりも狭い
(枝垂桜の並木がライトアップ公開されていれば、かなり見栄えがすると思われるが、公開範囲からは外れている)
まず、ライトアップされている二ノ丸御殿を唐門から見る(唐門より中には入れない)
その後、道を真っ直ぐに進むと、桜の林がライトアップされている




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この一帯を二条城の案内図では｢桜の園｣という名前で案内している
おもにサトザクラが植樹されているらしい




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｢桜の園｣から二ノ丸御殿と本丸内堀の間を通り、清流園に至る

清流園の和風庭園ゾーンにはそれほど桜は無いが
茶室｢和楽庵｣から見る庭園は、その奥にライトアップされた桜林が遠方に見える

また、｢香雲亭｣の前にはサトザクラがライトアップされている




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清流園の洋風庭園ゾーンに広がる桜の植樹林の景観は
二条城｢夜桜ライトアップ｣のハイライトだろう
視界前面や頭上に広がる景観は
花の位置が少し遠方になる為、空間に広がりがある
桜の花が(たぶん照明を例年より暗くしている為だろう)オレンジ色に光り
空の暗闇に調和しながらも、その存在を示している





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最後にもう一度、枝垂桜のライトアップ


二条城の桜は、戦争時にその数が減り
昭和３０年代後半から昭和４０年代前半に改めて植樹されたものらしい
現在は城内に約380本の桜があるという
その意味では現代の景観なのかもしれないが
古城の地にはつきづきしい景観だと思う

入城したのが20時少し前だった為、あまり落ち着いてみることが出来なかったが
1時間半にわたって楽しむ事ができた








記事の中のパノラマムービーは、パノラマ写真投稿サイト｢花鳥風月｣に投稿した画像を掲載しています
なお、私が｢花鳥風月｣に投稿したパノラマムービーの一覧は、下記URLのページで見ることが出来ます
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